天然的生活~豌豆(エンドウ)

エンドウで体内調整
エンドウは、
古代オリエント地方や地中海地方で
麦作農耕の発祥と共に栽培化された豆で、
日本へは9~10世紀に伝わったとされている。
鮮やかな緑色は料理に彩りを添えてくれ、
豆ご飯や肉じゃが、
みそ汁などの日本料理でもよく見られる。
日本では、食物繊維と不飽和脂肪酸を多く含み、
便通を促したり、
動脈硬化の予防も期待できると言われている。
中国医学では、
エンドウはビタミンBを含み、
貧血を改善する効果に優れ、
女性の生理周期を調整するほか、
肝臓や腰を強くする働きがあるとされている。
そのため、
古来より生殖器官の治療に使われてきた生薬のようだ。
中国では、若い芽は天ぷらや和え物にし、
若いさやは、天ぷらほか、油炒めや煮物、
汁物にして取り入れている。
また、胃腸の調子を整えたい時に、
開花時期の豆果や全草を乾燥させたものを
煎じて飲む習慣があるそう。
また、解毒効果もあると言われており、
のどの調子が悪い時によく食べたり、
ニキビができた時に
エンドウを潰したものをパックとして使うこともあるとか。
煮物、汁物、天ぷらなど、
料理のバリエーションに富むエンドウ。
便秘や生理不順で悩んでいる人は、
普段の料理に加えてみてはどうだろう。

 ~上海ジャピオン2012年6月8日号

 

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP