粟米条 哈密瓜口味

メロメロにご用心


 僕は今、取引先の担当者にメロメロです。今日はその彼女と商談です。
「こんにちは。こちらへどうぞ」。そう言って迎えてくれた今日の彼女は一段とキレイ…。つけてる香水も甘い香り。座って待っていると、お茶と菓子皿を運んできてくれました。
その菓子皿からは、これまた甘い香りが。スナック「粟米条」のメロン味です。食べるとサクッっとしてて、鼻からほんのりメロンの香りが抜けていきます。お菓子の香りと彼女の香水の香り…。2つの誘惑を前に、もはや商談どころでは…。
「…というのはいかがですか?」。彼女の提案に、僕はお菓子片手に、にやけ顔で頷くばかり。早く、夢から覚めないとまずいことになっちゃいそう!
――気がつくと、相手に超有利な取引を契約してしまった僕。でも、後悔はしていません。

~上海ジャピオン7月6日発行号より

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