フーテン猫のおやつまっしぐら! ~糖山楂

中国北部は雪景色
ん~、寒い寒い。
今日は周ジッチャンの家で
まったりするか。
おや、天気予報をやってるぞ。
ハルピンの方では、もう雪が降ってるのか。
いやはや、寒がりのオラには、
かなわないな。
「おい、ミィミィ、出かけるぞ」。
ん~、仕方がないな、
一緒に行くとするか。ミャ~。

見せかけにご用心
「いらっしゃい」。
なんだ、ジッチャン、
散髪するのか。
ま、ここなら北風に吹かれる心配もないし、
のんびり待つか。
「ほら、お食べ」。
お、これはまた砂糖がたんまりと付いた
甘そうなおやつだ。
ガブリッ…!?
ギャフッ、酸っぱい!
「ハッハッハッ。
それは、サンザシを砂糖で煮込んだ
〝糖山楂〟だよ。
雪玉みたいだから、
〝糖雪球〟とも言うんだ」。
わ、わかったから、お茶を…。
ゴクリ。
ふぅ~、オラとしたことが、
不覚だった。
「サンザシは、長寿食品とも言われるし、
オレもこれを食べて長生きしないとな」。
へぇ~。
だから、団地のジッチャンたちも
よく食べてるのか。
うん、この酸味はクセになるな。
加えて健康にもいいときた。
よし、お気に入り菓子に認定しよう。

~上海ジャピオン2012年11月30日号

 

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP