めし屋のアイドル 第04回 うどんすき河むら

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日本仕込みのサービス哲学

虹橋で創業6年目を迎える「うどんすき河村」に、昨年9月からニューフェイスが入った。

「シャオドン(小董)と呼ばれる彼女は日本語が達者なだけでなく、

さり気ない気配りや笑顔が常連客からも好評。

「お客さんから言われる前に、どうしたら喜ばれるか自分で気づかなきゃダメ」

というのが彼女のモットーだ。


サービスの心を学ぶ

地元・江西省の大学を卒業後、愛知県にある蒲郡温泉のホテルで1年間働いた。

語学だけでなく、客との自然な間合いの取り方など、日本人好みの接客術を吸収した。

店は夕方を過ぎると、お客さんでいっぱいになる。

多くの人の目当ては、看板メニューの「うどんすき」(190元)。

上品な鍋焼きうどんという感じで、15種類の食材とコシのある極太うどんを、

昆布とカツオダシの鍋で味わう。

仕事中は、「忙しくても、みんな1つも文句を言わずにね、一生懸命働いているからね。

私も負けずに頑張ろうと思う」と、おばあちゃんのような口調で訥々と語る。

仕事が終わったあとは、仲間と一緒にまかない用のうどんすきをつつく。

心地よい疲労感に包まれながら、充足感を覚える時だ。

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いつかは都会のOL

今年の目標は、日本語検定1級に合格すること。

1級を取れば、仕事の幅もぐんと広がるのだ。

「日系企業のOLにも憧れる。いつかそんな仕事もしてみたい」

と将来への展望を語り、笑顔を見せた。

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~上海ジャピオン1月22日号より

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