上海でインタビュー 記事

情熱中国 団塊Jr.の挑戦~野村 浩哉さん

憩いの場を提供
自分にしかできないこと
国際的な新しい流れ

「上海においしいコーヒーを広めるぞ」
をテーマに、専門店を開設した野村浩哉さん。
自家焙煎の豆販売から
カフェ併設、コーヒー教室など、
8年間続けてきた店から
離れることになったきっかけ、
そして次なる挑戦とは――?

憩いの場を提供

「最初に上海に来た時は、
独立しようなんて、考えてなかったんです」
と話を切り出した野村さん。
上海旅行に来た際、
様々な来歴の人が集まるこの街に興味を持ち、
1年くらいなら、と滞在を決めた。
しかし半年後には、
持ち前のフットワークの軽さと
チャレンジ精神から会社を作り、
電動自転車でコーヒー豆を配達する
ショップ「アルトコーヒー」を1人でスタート。
コーヒー教室の開催など、
地道な活動でファンを増やし、
念願のカフェスペース併設へこぎつける。
「忙しくても、
コーヒーを飲んでひと息ついたり、
人と話せば頭の切り替えができますよね。
変化が激しい上海で、そんな憩いの場を提供したいと思って」
と語る野村さん。
話し上手で、
人とのつながりを大切にする彼の店は、
派手に宣伝をせずとも、
常連客が増え、評判を聞いた人で賑わっていった。

愛用のポットと、
焙煎教室の教材でもあるコーヒー豆。
こだわりの味はここから生まれる

自分にしかできないこと

開店5年目が目前に迫った2008年。
出張中の野村さんに、衝撃的な知らせが入る。
店舗が火災に見舞われたというのだ。
急いで上海に戻ると、
そこには焦げた臭いが充満し、
水浸しとなった店の姿が。
「ショックでしたね。
喪失感がすごくて、
当時のことをあまり思い出せないくらい」と
野村さんは遠い目をする。
その後、周りに支えられ、
店の立て直しもうまくいったが、
心のしこりはずっと取れず、
最終的にはこれが、
店を手放すことを考えるきっかけとなったという。
野村さんにとって、「アルトコーヒー」は、
かけがえのない大切なものだからこそ、
知らず知らず自身を縛る
〝枠組み〟のひとつとなってしまっていた。
そのことに、1度店を失って気がついた。
「葛藤はあったけど、
自分にしかできないことを追求したい」と、
野村さんは熱く語る。

国際的な新しい流れ

今世界では、
第3世代と呼ばれる
新しいコーヒーブームが起きつつある。
焙煎やペーパードリップでの抽出で、
豆本来の味を最大限に楽しもうと、
より高品質な味を求める動きだ。
「この流れに乗って、
まずは数年、中国で挑戦しようと思います」と、
前を見据える野村さん。
現在、店自体とは仕事上の関係をなくし、
コーヒーの専門知識と
上海で築いた人脈を用いて、
異分野のエキスパートや企業とともに、
新事業を立ち上げようとしている。
今後、国内だけでなく世界へと、
野村さんの挑戦は続く。

~上海ジャピオン2012年10月19日号

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