上海でインタビュー 記事

情熱中国 団塊Jr.の挑戦~由井孝慶さん

同郷人の夢のかけらを拾い、
上海一のたこ焼きを目指す

三輪リヤカーによる屋台販売で修行を重ね、
たこ焼き一本で勝負し続ける由井さん。
上海一おいしいたこ焼きを提供するため、
日々研鑽を積む由井さんの挑戦とは――?

三輪リヤカーで移動販売
「当時は三輪リヤカーに憧れてました。
日本で見ないし、おしゃれですしね」と、
屋台での修行時代を振り返る由井さん。
たこ焼き販売を始めた時は、
「アマダ号」と名付けた三輪リヤカーに
器材一式を乗せ、学園祭やライブ、
フリマなど、様々なイベントに駆けつけ、
屋台販売を行っていた。
当時の由井さんは、たこ焼き商売に関して
全くの素人。
日本では生協の青果物バイヤーとして、
よく上海経由で中国を訪れていた。
時は平成不況。
日本の景気の悪さを肌で感じていた頃、
街行く人々が活動的で熱気溢れる上海が
眩しく見えた。
上海なら自由に泳ぎ回れる――
そう思った時、仕事を辞め
上海に行くことを決断。
周りからは、安定職を捨てることに
心配の声があがったが、
「安定はいらなかった。燃えるものが欲しかった」と、
由井さんの決意は揺るがなかった。

拾った夢のかけら
来海した2007年当初は、
何ができるかわからず、
語学勉強をしつつ、
アルバイトする毎日。
そんな時、たこ焼き販売を諦め、
器材一式を売って日本に帰ろうと
していた人と出会う。
聞けば、由井さんが以前住んでいた
兵庫県尼崎出身だという。
「アマのたこ焼きを上海人に食べてもらうんや」
という夢を持って上海に来たが、
思うように事が進まず、
来海半年で帰国を決めたという話を
耳にした瞬間、由井さんの頭に
こんな句が浮かぶ…
「同郷の 夢のかけらを 我拾う」。
その場で器材購入を即決し、
屋号も「尼だこ(尼章魚)」として、
同郷人の夢とともにたこ焼き販売を開始した。
2時間待ちの大行列
銅板を何度も焦がし、
材料の入手に頭を悩ませながらも、
コツコツと味の改良を重ねること1年半、
10年夏に屋台販売を卒業、
古羊路に常設店舗を出すに至る。
上海万博でたこ焼きの知名度が一気にあがり、
上海の口コミサイトで一、二を争う
人気となって客は増え続け、
2時間待ちの行列ができる日も
珍しくなかった。
「焼いたたこ焼きが、15分おきに全部売れる。
テンションあがりっぱなしでしたね」と、
生き生きと当時を振り返る。
最近、桂林路へ移転すると、
以前より客足は落ち着き、
次のステップを冷静に考える余裕もできた。
「久々に食べた人に、
『尼だこはやっぱり上海一おいしい』
と言われるように、常に変わらぬ味を提供し続けたい」
と語る由井さん。
拾った夢のかけらは、順調に育ち、
一歩一歩実現に向かっている。

~上海ジャピオン2012年11月30日号

 

 

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