老師のイントロ読書~『目送』

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 生と死、人との別れを描き出す随筆集

著者の龍応台は、中国台湾の有名作家です。彼女のコラム集『野火集』は 、鋭い観察眼を以って世の中の問題にメスを入れ、1980 年代の中国台湾を代表するベストセラーとなりました。

同著で彼女は、「私たちの一生はずっと誰かを見送っている」と語ります。人と人の関係は、親であれ、子であれ、ずっとそばにいる訳ではなく、いつの日か離れていく。まさにその時悲しみ、苦しみ、そして、互いに惜しむ気持ちが一挙に襲ってきて、心が痛くてたまらなくなるでしょう。しかし、仕方がありません、それは必ず誰しもが経験することなのですから。

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あらすじ

同作品は74篇の随筆文から構成されています。主に、時とともに老いていく母親との関係が、著者独自の視点で描かれています。そのほか、父の死や息子の独立などに直面した時の心情を、温かい文章で表現しています。

また、亡くなった父との思い出や昔のクラスメイトとの青春の日々、そして10年以上ヨーロッパに滞在していた経験から、各国で見聞したことなども盛り込まれています。

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~上海ジャピオン2014年2月28日号

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