カラダのサイレン 「歯の痛み」

その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。

【サイレンNo.1】
最近なんだか奥歯が痛む。それに風邪でもないのに鼻水が出たり、頭が痛かったり…。
心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!

もしかして歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)かもしれません。

時々気になる歯の痛み。でも、医者に行くほどじゃないと思って、放置してませんか? そんな人が要注意なのが「歯性上顎洞炎」です。難しい名前ですが、いったいどんな病気なのでしょう。
まず上顎洞というのは、頬の内側、奥歯の上あたりにある鼻の機能を補助する場所。ここは上の奥歯とごく近い場所にあり、奥歯に大きな虫歯があったり、歯茎の病気を長いこと放置していると、上顎洞まで侵食し、細菌などが侵入して炎症を起こすのです。そうすると、上顎洞のまわりの色んなところに症状が出ます。目の奥や頭の痛み、鼻がつまったり、ひどい時には頬が腫れるなんてことも。
 この病気、特になりやすいのは、花粉症や鼻炎など鼻の炎症を患っている人。特に上海では、空気が埃っぽく、鼻の炎症が起きやすいのでより一層の注意が必要。症状が軽いうちなら投薬での治療も可能ですが、病気が進行すると、管を刺して頬の中にたまった膿を出したり、抜歯や手術が必要になるケースもあるのです。
 海外旅行保険の効かない歯科治療は足が遠のきがちですが、症状が進行するほど治療費もかさむもの。また、この病気は耳鼻科の治療も必要となるので、早めの受診を心がけましょう!

■今週のドクター
パールデンタルクリニック
石原愛民 先生
住所:漕渓北路18号上海実業大厦5-F座
TEL: 5424-1797
診療: 10時~13時、14時半~20時(水曜休み)

※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。

~上海ジャピオン2月29日発行号より

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