カラダのサイレン「目が黄色い」


その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。

【サイレンNo.19】
なんだか最近全身がだるい。疲れかと思っていたら熱や吐き気が。さらに身体がなんだか黄色っぽい…。心当たりのある人は、こんな病気の可能性が!

もしかしてA型肝炎(Aがたかんえん)かもしれません。



 約20年前、上海で30万例の大流行となった「A型肝炎」。その頃に比べ上海の衛生環境は整ってきたとはいえ、まだまだ要注意です。
 汚染された水や食べ物を介して体内に侵入したA型肝炎ウイルスが、肝臓に炎症を起こす「A型肝炎」。感染すると、4週間程の潜伏期間の後に、高熱や吐き気といった風邪のような症状が現れます。さらに数日経つと肝機能が低下し、目や身体が黄色っぽくなるなどの黄疸症状がでるのがこの病気の特徴。ウイルスの感染は主に接触感染で、排便後に手を洗わない、不衛生な場所で加熱されていない料理を食べるなどが感染の原因となりがちです。
 感染しても子供の場合は比較的軽症で済むことが多く、大人でも一般的には安静と栄養管理により肝機能は2カ月程度で回復します。ただし、肝臓の炎症が激化し最悪の事態を招くことも稀にあるので、感染しないよう予防することが最も重要です。
 予防には、トイレ後は手を洗う、不衛生な場所での食事は避ける、加熱食品を食べるなど衛生面への注意が有効であるとともに、予防接種が最も確実です。衛生環境の整った日本とは違い、中国では珍しくないA型肝炎。上海は大都会だからと、油断せず予防線をしっかりはりましょう。

■今週の監修
上海グリーンクリニック
内田泰斗 先生
住所: 仙霞路88号太陽広場東塔1F
TEL: 6208-2255
診療: 平日9時~12時半、14時~18時 土曜9時~13時、13時半~15時

※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。

~上海ジャピオン6月27日発行号より

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