カラダのサイレン 「顔のほてり」


その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状!
治療のカギは、早期発見。

【サイレンNo.33】
45歳を過ぎた頃から顔のほてりや不眠に悩まされている。精神的にも前向きになれなくて引きこもりがち。
 心当たりがある場合は、こんな病気の可能性が!

更年期障害(こうねんきしょうがい)かもしれません。



 顔が突然カーッと熱くなったり、逆に手足が急に冷たくなったり。こんな症状は、女性に特有の「更年期障害」のせいかもしれません。特に閉経前後(平均50歳)の方は要注意!
 更年期障害は、卵巣から分泌される女性ホルモンの量の低下と深く関係しています。女性ホルモンは、妊娠や出産に必要なだけでなく、自律神経や血管などとも密接。そのため、年齢とともに卵巣の機能が低下して女性ホルモンの分泌が少なくなると、身体に多種多様な症状が現れるのです。
 代表的な症状は、顔のほてりのほか、汗をかきやすい、眠れないなど。また精神的に不安定になるため、イライラしたり、怒りっぽくなる一方で、気分が落ち込んで家から出られなくなるなんてことも。
 治療方法としては、飲み薬で女性ホルモンを補うのが効果的。また、時間はかかりますが漢方治療も効果が高いと言われています。ほかに、社会活動に参加したり運動を習慣化するなど、意識して生活面を改善することも大切です。
 海外生活はただでさえ精神的に不安定に陥りやすく、更年期障害にもなりやすい環境にあると言えます。医師や家族とも相談しながら、更年期障害と上手に付き合っていきましょう。


■今週のドクター
上海グリーンクリニック
高英 先生
住所: 仙霞路88号太陽広場東塔1階
TEL: 6208-2255
診療: 平日9時~12時半、14時~18時 土曜9時~13時、13時半~15時(日曜休診)

※本記事は、チェックする目安に過ぎず、あなたの身体の状態を確定するものではありません。

~上海ジャピオン10月31日発行号より

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