ドクター丸かじり:日本の子供は礼儀正しい

白衣を身にまとい真剣な表情で診察に当たるドクター。
病気になったらお世話になるが、普段はなかなか気軽に声を掛けられない。
健康のアレコレを診てもらうのだから、どうしても気になるその人柄。
そこでさまざまな質問を投げかけドクターの知られざる人柄に迫る。

【今週の医師】

張宗昊 ジョージ  

上海ユナイテッドファミリー病院
小児科・上海出身(アメリカ籍)

Q1:先生のご趣味は何でしょうか?
A: クラシック音楽を聴くことです。特にモーツァルトは自然体の楽曲でわかりやすので、聞いていてとてもリラックスできるところが気に入っています。

Q2:さて、先生の専門は何ですか?
A: 小児科です。特に先天性の病気や障害に苦しむ子供を専門にしています。というのも、後天的な病気に対しては、医療技術の進歩により治療の幅が広がりましたが、先天性のものに対してはまだまだ医療が追いつかないのが現状なんです。私は先天性の障害や病気に苦しむ子供達を助けたいという思いで、この道に進みました。
 私達の病院では毎年2回、中国各地の孤児院の子供達を対象にした無料の診察・治療活動を行っており、こうした私の思いを実現させる意味でも非常に意義深いものになっています。この活動は、特に症状の重い子供を対象としたもので、先天的な障害に苦しんでいる子供も多く含まれます。私は退職してもこの活動に携わって行きたいと思っています。

Q3:先生は以前日本で生活した経験があると伺いましたが…
A: 私はこれまでに中国、アメリカ、日本で生活した経験があります。特に印象に残っているのは、日本は際立って子供へのしつけが行き届いているということです。中国やアメリカでは、大騒ぎする子供が目立ちますが、それに比べ日本の子供はとても礼儀正しいという印象があります。中国もアメリカも、こうした日本の教育を見習うべきだと思います。

Q4:それでは、先生のご両親はどんな方ですか?
A: 母はとても厳しい人でした(笑)。だからと言って、単に押さえつけるのではなく、何が必要で何が不要か、今は何を優先的にやるべきなのかというように、自分で考えるよう諭すのが上手でした。自分のした事に責任を持つことに重点を置いて教育してきたんだと思います。そのおかげで、どんな場面に立たされても自分で善と悪の判断ができるようになりました。これは、私のその後の人生においても大きく影響しています。

Q5:最後に、もし生まれかわれるとしたら、何になりたいですか?
A: 医者以外でしたら小学校の先生になりたいですね。子供に何かを教えることが好きなんです。一緒に遊ぶのも得意分野なんですよ。それに、私はとても子供受けがいいんです(笑)。

ドクターに聞く、健康の秘訣
 毎日1時間、欠かさず散歩をしています。自宅が職場からちょうど徒歩30分の距離にあるので、会社の行き帰りを徒歩にすることで、ちょうど1時間の散歩時間を確保しています。ちょっとした工夫が健康を保つコツですね。

取材協力/上海ユナイテッドファミリー病院
TEL:5133-1900

~上海ジャピオン2006年6月2日発行号より

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