ドクター丸かじり:中国でも予防歯科を広めたい

白衣を身にまとい真剣な表情で診察に当たるドクター。
病気になったらお世話になるが、普段はなかなか気軽に声を掛けられない。
健康のアレコレを診てもらうのだから、どうしても気になるその人柄。
そこでさまざまな質問を投げかけドクターの知られざる人柄に迫る。

【今週の医師】

金錫林

KOWA歯科・35歳

Q1:先生のご趣味は何ですか?
A: 学生時代から続けているサッカーと、音楽を聴くことです。音楽は、韓国や日本の歌を聴くことが多く、中でもバラードなどゆっくりした曲が好きですね。キロロは特に大好きで、よく聴いています。

Q2:先生の専門はなんですか?
A:抜けた歯や欠けた歯などを補強する、補綴(ほてつ)と呼ばれる人工の歯による治療を専門にしています。歯に被せ物をするクラウンや、抜いた歯を補強するために両側の歯を橋渡しにして補強するブリッジなども、補綴の1つですね。

Q3:人工の歯は、やはり頑丈な方がいいんですか?
A:確かに以前は、固ければ固いほど良いとされていました。しかし歯は本来、時間の経過とともに磨り減っていくものなんです。それに対し人工の歯を頑丈なものにすると、同じように磨り減っていかないので、次第に噛み合せが悪くなってくるんです。ですから、自分の歯と同じ強度にして、バランスよく磨り減っていくようにする方がより自然で、健康にも良いんですよ。

Q4:日本に留学していたと聞きましたが…
A: 東京医科歯科大学で4年半勉強し、歯科博士号を取得しました。日本で生活をしていて感じたのは、日本人は歯に対する関心が高いということです。書店や図書館などでも、歯に関する文献はたくさんありますし、歯について書かれたサイトも多く見受けられます。歯に関する基本的な知識が浸透していますね。日本で予防歯科という考え方が広まっているのも、こうした背景があるからだと思います。
それに対して中国は、虫歯になって初めて病院に来るケースが目立ちます。私は、中国でも予防歯科に対する認識を広めたいと強く願っているので、診察の際はできる限り時間をかけて予防の重要性や方法を話すようにしています。

Q5:日本ではどのように過していたんですか?
A: 毎日勉強で、とても忙しかったですね(笑)。たまに故郷が恋しくなることもあって、そんなときには都内にある、私の地元料理が食べられるレストランに行きました。お気に入りのお店はたくさんあるんですよ。妻がまだ日本にいるので、今でも日本へはよく行きます。この前のゴールデンウィークには、妻と一緒にディズニーランドに遊びに行きました(笑)。

ドクターに聞く、健康の秘訣
 日頃から運動をするように心掛けることです。
私は毎日40分~1時間程度ランニングをしています。
週末にはサッカーで汗を流すことも多いですね。

取材協力/KOWA歯科
TEL:5108-2222

~上海ジャピオン2006年6月16日号より

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