考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~TEDDY BEAR FAMILY(泰迪之家)

 

テディベアの館

私は考える男マートン。
寝ずに哲学してたら、目の下にクマができた。
だが哲学散歩は休めんな。田子坊に行こう。
ほう、ここはテディベアをテーマにしたカフェか。
〝クマ〟つながりで縁を感じる。入ってみよう。
店内の至る所にテディベアが飾られ、カップの模様から、
椅子の背もたれまで、クマ尽くしだ。
ファンシーな雰囲気で、女性や子ども連れが多い…
場違いな感じがしてきた…ひとまず小部屋(トイレ)へ退散だ!

魚とクマと孟子

さすがだな。
ここでも、約1㍍もあるパネルクマが、
手にテディベア手作り教室の案内板をしっかりと持っている。
クマといえば、孟子の「魚と熊掌」の話を思い出す。
高級食材である魚と熊の手が欲しくとも、同時に入手はできず、
選ぶ必要がある。
さらに彼は、命と正義の選択も同様で、自分なら正義を選ぶと説いた。
店はこの哲学に共感しているのだろうが…。
そうか!
手作り教室は、クマからすると、自らの命を作るに等しい。
そんな内容を手にすることで、命の大切さを主張しているのだ。
つまり、正義が一番でも、命も大切にしろという哲学だな。
私も、今日はしっかり眠り、健康に気をつけよう。
ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。
~上海ジャピオン2012年11月2号

 

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