第148ノック 山下さん宅

上海だからできる、異文化交流

柳沢さんの紹介で伺ったのは、1児の母で、大学生でもある明子さん。
中国茶、太極拳など中国ならではの趣味にも挑戦!


外国人の友達を!大学の留学生コースに



 2年前、夫の転勤で、上海に来た明子さん。
当時は中国に関心が薄く、日本で仕事を持っていたこともあり、転居は悩んだ末の決断だった。
しかし、上海での生活が始まると心機一転。「せっかく海外にいるのだから、外国人の友達を作りたい」と、1年前から大学で中国語を学び始めた。

 明子さんが通うのは、浦東にある海事大学の留学生コース。
クラスメイトの国籍は、韓国、インド、トルコ、ロシアなどさまざまで、会話するときの言葉は、共通語の中国語。
最初は難しく感じたが、クラスメイトとの交流が深まるにつれ、気楽に中国語が口から出るようになっていった。
 授業が終わった後、一緒にカラオケへ。
インド人のクラスメイトの家では、インド料理をご馳走になり、サリーを着せてもらったことも。
昨年の秋には、留学生でチームを組み、ドラゴンボートの大会にも参加した。
「大学に入ったおかげで、外国人の友達ができ、外国の文化に触れられました。それだけでも、上海に来て良かったと思っています」

【写真右】インド人の友人宅でサリーを着て記念撮影


太極拳、中国茶と積極的にチャレンジ



 大学生活を楽しむ一方、明子さんは1年半前から、同じマンションに住む友人たちと太極拳の練習を継続中。
独特の動きを覚えるのは大変だが、中国人の先生がわかりやすく指導してくれるし、剣などを使って型を決めるのも面白いという。
 また、半年前から中国茶の評茶師の勉強もはじめ、中国にいるからこそできる趣味を満喫している。

「小学生の息子が、『お母さん、楽しそうだね』って」
 と明るく笑う明子さん。今年3月の帰国まで、上海での生活を存分に楽しむつもりだ。

「みんなで力をあわせて漕ぎました」と話すドラゴンボートレース

山下明子さん

⇒NEXT WEEK
料理とプリザーブドフラワー子供たちと一緒に趣味を
楽しむ樋口さんご夫婦

~上海ジャピオン1月23日/1月30日 発行号より

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