考える男マートンと哲学の小部屋(トイレ)~卡娃咖啡(Cova coffee)石化店

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金山区の喫茶店へ

私は考える男マートン。今日は気分転換に、普段よく訪れるエリアではなく、金山区まで哲学散歩にやって来た。

遠出になったが、正解だったな。いいアイディアが浮かぶ気がする。こんな時は、小部屋(トイレ)へ行くのがベストだ。向かいの喫茶店で小部屋(トイレ)を借りよう。

マフィアと独占哲学

ん? 個室の扉、よく見ると写真がプリントされている…波止場か。そう来ると、映画『波止場』を連想せざるを得んな。仲間や家族への裏切りに悩みつつも、マフィアに立ち向かう港湾労働者を描いた作品だ。これは、犯罪集団「コーサ・ノストラ」の不正を暴いた、実在の人物へのインタビューなどを基に制作されたそうだ。

コーサ・ノストラと言えば、確か、イタリア語で「我らのもの」の意味とか…もしやこの店、小部屋(トイレ)の独占を目論んでいるのか? そう言えば、アメリカのマフィアは、1920年代の禁酒法時代に酒類を密造し、市場をほぼ独占したことで巨万の富を築き、勢力を拡大させた。中国中の小部屋(トイレ)を独占し、使用料を徴収すれば…。用事を思い出した。早速家に帰って計画を…じゃなくて用事を済ませなければ! ありがとう、いい小部屋(トイレ)であった。

~上海ジャピオン2013年8月30日号

 

 

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