自慢のお隣さん 第51ノック 北田さん宅

デスメタルを奏でるギター&ベース


荒田さんから紹介された北田さんの自慢はギターとベース。縄跳びを欠かさない毎日の暮らしぶりも伺った。

デスメタルへの目覚め ギターで社歌も披露

 2005年10月に上海に渡った北田康二さんは、休日はたいてい一人で過ごすという、孤独を愛する独身貴族だ。その北田さんが、自慢の品として取り出したのは、ギターとベース、そしてなわとび。

 北田さんは大学入学時、野太い叫び声と重低音サウンドが特徴の音楽「デスメタル」に目覚めた。すぐさま、長髪にしてヒゲを伸ばし、髪を振り乱しながら楽器をかき鳴らすようになる。
当時から使っているギターは、購入して10年たつが、日々のメンテナンスは怠らないので新品同様。国内外の旅行や出張のたびに連れて行く愛用ぶりだ。

 「社員旅行では、このギターで社歌を披露して、皆にドン引きされましたね」と寂しそうに苦笑する北田さん。

 ベースは、上海に出向が決まったときに後輩たちが贈ってくれた。
しかし、もらったその日に浦東空港に置き忘れ、拾っておいてくれた総経理に、後日自宅まで運んできてもらったという逸話も……。

北田康二さん

寂しさのない縄跳び 宝物の共通点とは

 そんな派手な北田さんだが、もうひとつの愛用品は、なぜかなわとびだ。日々の練習で、もう3重とびもお手のもの。今も毎日1時間、屋外で車にひかれそうになりながら2重交差とびの練習に励んでいる。
 「縄跳びはひとりでやれるのが良い。コツコツ練習すれば寂しさにも耐えられます」そう語る北田さんの目は熱い。
 北田さんにとって、3つの宝物の共通点は何か。その質問には、明るい笑顔できっぱりこう答える。「伴侶です。右手と左手みたいなものですね」。孤独で自由な独身生活はしばらく続きそうだ。

なわとびと記録帳

物件情報
◇地区:黄浦区
◇間取り:1LDK(70㎡)
◇家賃:1700$
◇築年数:14年
◇サービス:家具家電製品込み、管理費込み、ADSL込み、
オートロック、スポーツジム
◇交通:地下鉄駅より徒歩5分

⇒NEXT WEEK
ガンダムグッズが部屋に並ぶ吉田さん。
休日は、フィギュアと会話して過ごすとか……?

~上海ジャピオン12月15日発行号より

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