増加する子どもの「性早熟症」 上海では約3万人に症状

 大手乳製品メーカー「青島聖元栄養食品」製の粉ミルクを飲んだ乳児に、
「性早熟症」の症状が見られたというニュースが、8月9日(月)に報道された。
これが注目され、上海市では、病院の内分泌科に子どもを連れた親が殺到している。
 発端は、湖北省で同メーカーの粉ミルクを飲んでいた乳児3人の胸が膨らむ現象が見られ、
ミルクとの関連性が疑われたことによる。
これを受け市でも、10日(火)、
児童医院に通常の2倍となる54人の子どもが診察を受けに来るなど、波紋を呼んだ。
 専門家は、市では100人に1人、市全体では約3万人の子どもが性早熟症だとする。
なおその原因については、遺伝的要素のほか、食品中に多量に含まれるホルモンや添加物、
栄養補助食品などの過度な摂取が、第二次性徴を早めていると分析する。
 これに対し中国衛生省は、性早熟症の原因は複雑で、
特定の食物や環境との因果関係は断定できないとの見解を示している。
(8月16日)

~上海ジャピオン8月20日号より

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