環境騒音の整備を進める 交通騒音が最大の課題

 市政府は17日、市内道路での消音などに対する具体的な対策を今後も推し進めていく方針で合意したことを、明らかにした。具体的には、高速道路や立体交差での消音路面の整備などとなる見通し。
 市政協委員の沈建華氏は、今年の「2会」で環境騒音に関する報告書を提出。その中で、中国の国家基準に比べ、市内の交通騒音の平均レベルが高いことなどを指摘した。
 国家基準によると、居住区の標準環境騒音では50~40デシベル、居住区と商業区の混同区域では55~45デシベルが標準とされている。ところが、2005年5月に発表された「2004年中国環境情況広報」によると、市内の交通騒音の平均レベルは、72・3デシベルに達している。
 同氏は、都市の交通騒音を改善するためには、消音路面の整備などを更に推し進めていく必要があるとも話している。
 市ではこれまでに、虹梅南路や千山路などの道路整備プロジェクトで、消音効果のある路面を採用している。だが、整備コストや技術面での障害も残っており、拡大して実施するには至っていないのが現状だ。(2月17日)
~上海ジャピオン2006年2月24日発行号より

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