上海野生動物園は、６月１日（金）、絶滅危惧種に指定されているトキの孵化
に市で初めて成功した。
孵化の過程で胎位が不正常とされたため、専門スタッフの助けを借りての誕生
となった。
同日早朝５時半頃から孵化の兆候を見せ、10時40分に無事誕生。体重は47㌘で、
３カ月間は人間の手で育てられ、その後、家族のもとに返される予定となって
いる。
同園では、今年の３月中旬に陝西省の野生動物研究センターより、雌雄各５羽
のトキを受け入れ、4月29日（日）に飼育員が卵を発見。
市では初のトキの産卵ということで、陝西省の野生動物研究センターとの話し
合いの下、人工孵化させることに踏み切り、孵化まで専門のスタッフが24時間
体制で観察に当たっていた。
（６月２日）

 ～上海ジャピオン２０１２年６月８日号