ハイテク器材を搭載した88㍍の消防梯子車を導入

 最先端のハイテク器材を備えた国内最長となる88㍍の消防梯子車の導入計画などを、上海消防部隊が進めている。3月6日に開かれた市消防工作会議の席上から明らかになった。2006年市政府実事プロジェクトのひとつ。
 導入予定の88㍍の消防梯子車は、28階以下の高層ビルでの消火活動や、救援活動が可能となる。また、最先端のハイテク器材を搭載しているため、高層ビルやトンネル内、水上などの特殊現場での火災にも対応できる。
 同消防部隊では、移動タイプの消防指揮特別車輌の導入も進めている。同車輌は、全長12・5㍍で、運転席、通信設備、発電設備、作戦指揮室などを備えている。さらに衛星管理システムなどを搭載することで、市の救急聯動センターの映像周波数との連動を実現。火災現場などでの高い指揮能力が期待されている。ドイツ製で投資総額は960万元。
 他にも、消防署の新設工事が進められており、年末までに消防署15箇所を新設する
 昨年、上海市内で発生した火災は計4310件で、死者54人、負傷者90人を出している。一昨年比、火災発生率16・1%減。昨年までの過去9年間で、多数の死者や負傷者を出す大火災は発生していない。(3月7日)
~上海ジャピオン2006年3月10日発行号より

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