フルーツダイエットに警告 身体衰弱、拒食症の原因に

 ダイエット目的で、バナナやリンゴなどのフルーツを主食とした過度の食事制限をする女性が、増えている。華山医院によると、健康を害して病院に駆け込む女性が1ヵ月に10人を超えるという。
 ダイエット問題を研究している華山医院内分泌科の沈医者は、「フルーツのカロリーは、きちんとした食事に比べ少ない。短期間で体重の減少が見られるが、その多くは体内の水分が体重の減少につながっただけ。健康的なダイエットとは言い難い。継続すれば、身体の衰弱を導き、ひいては拒食症を招くことにもなりかねない」と注意を促す。また、「診察に訪れる拒食症患者の半数近くは、フルーツダイエット経験者」とも話している。
 夕食をパイナップルのみですませていたある女性が、1週間後に、唇と口の中の粘膜が赤く腫れ、食事が喉を通らないほどの痛みに襲われたなどの報告もある。診察にあたった医師は、「パイナップルに含まれる酵素を大量に接種したため、口内の粘膜を刺激し炎症を起こしたのでは」と話す。(3月28日)
~上海ジャピオン2006年3月31日発行号より

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