ちまきを包む笹の葉からガン誘発物質を検出

 上海市消費者権益保護委員会は5月30日、不法販売されているちまきを包む笹の葉から、ガンなどを誘発する有害物質を検出したと発表した。
不法販売している業者では、笹の葉を鮮やかな緑色に保つために、銅・亜鉛などを含む化合溶液や、工業用の染料を用いて染色したいわゆる「染色葉」を使用していることがわかった。
関係部門の検査では、これら「染色葉」から、国家標準規定の40~100倍もの金属元素が検出された。
上海市消費者権益保護委員会は、銅や亜鉛を長期に渡って摂取し続けると、体内に蓄積され、ガンや金属中毒などを誘発する恐れがあるとして、市民に向けて広く注意を呼びかけている。
染色葉の特徴は、①色が均一である。②若葉独特の青々とした香りがない。③調理時の煮汁が透明のままか、緑色に変化する。
不法業者が「染色葉」を使う背景には、笹の葉の刈り入れシーズンが、一般的に7~10月までと、端午節の時期には入手が困難なことや、笹の葉がすぐに黄色や黒っぽく変色することなどがある。
(5月31日)

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