福寿タニシを緊急検査 北京での寄生虫感染を受け

 8月21日(月)、上海市食品薬品監督管理局は、市内のレストランから、食用の福寿タニシを緊急回収する措置を採った。回収した福寿タニシは、寄生虫混入の有無を主眼とした安全検査にかける。検査結果は今週中に発表される見通し。
 今回の回収措置は、今月20日(日)までに、北京で福寿タニシによる寄生虫感染者が50人余り出ている事件を受けたもの。
 事件報道後、銅川路の水産卸売り市場が福寿タニシの扱いを緊急停止するなど、上海各地の食品関連業者も臨時の対応をせまられている。
 福寿タニシから感染する寄生虫は線虫の一種で、脳膜炎を引き起こす怖れがあり、北京の感染者のうち5人が重体。感染は、熱殺菌などの寄生虫処理が不徹底だったことが原因と見られている。
 検査を行った同局は、市内の食品関連業者に向け、魚介類を調理する際は充分に火を通すよう改めて訴えた。また、普陀区食品薬品監督管理支局の陸建清・総合課長は、消費者に向け、「寄生虫の感染を防ぐには、淡水魚、エビ、貝などを、生や火の通っていない状態で食べないよう気を付けることが大切」と呼びかけた。
(8月22日)

~上海ジャピオン8月25日発行号より

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