運転手ひとり1000元 タクシーの〝交通違反費〟

 市内37の主要タクシー企業の管理するタクシーが、ことし9月に交通違反で課せられた罰金の統計は、300万元余りに上る。統計の対象となったのは、市内で営業するタクシーの約8割を占める。「新民晩報」が、11月23日(木)付けで報じた。
 上海市では通常、交通違反をした車輌に対し、課せられた罰金の約1・5倍が自動車保険料に加算される。この加算費用も計算すると、市内の全タクシーが交通違反によって余分に必要となる費用は、年に1億元を超えると推測される。これは運転手ひとり当たり、年に約1000元の負担。最近の業界競争によって、市のタクシー運転手の待遇は締め付けられており、運転手の質の低下も問題視されている。今回の報道は、交通違反による費用の加算が、運転手の待遇をさらに悪化させていることを、端的に示す形となった。
 業界関係者は、「保険金の安易な加算で、運転手の待遇を悪化させるべきではない。業界側は、運転手の信用を示す基準をいち早く構築すべき」と話した。
(11月23日)

~上海ジャピオン12月1日発行号より

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