食道をゆく 第46回 ?面栲??

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ヨウミエンカオラオラオ
?面栲??
~山西省太原市~

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レストランで18元程度。有名店に「西貝?面村」などがある

精力付けにうってつけ
山間に伝わるもてなし料理

 蜂の巣のような形状が特徴的な「?面栲??」。
燕麦(エンバク)で作った生地を薄くのばし、蒸籠で蒸したものだ。
食べる時は、唐辛子ダレなどにつけて頂く。
むにっとした独特の食感が癖になるこの料理、
実は山西省の山奥で、遥か昔から食べられていたものだった――。

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市内から南西へ25kmほどの場所に位置する晋祠

 今から1500年ほど遡ると、中国は隋の時代。
隋末の617年、隋の将軍である李淵(りえん)は、北方の異民族・突厥(とっけつ)防衛のために、
隋2代目皇帝・煬帝(ようだい)から、太原留守(りゅうしゅ)に任命された。
 李淵が太原に向かう途中、身ごもっていた彼の妻が突如産気づいたため、急きょ近くの寺を間借りすることに。
逗留している間、寺の住職は李淵に、英気を養えと、燕麦で作った麺を差し出した。
それを李淵が一口食べると、たちまち精気が湧いてきた。
住職によると、燕麦は粘り気がなく棒状に伸ばせないため、
小さい円盤状にして丸めたものを蒸籠に敷き詰めて蒸し、
その様子が蜂の巣(窩)に似ているため、「?面窩窩」と呼んでいるという。
 のちに李淵が唐の初代皇帝となった際、彼はその住職を五台山の代表に任じた。
住職は五台山へ向かう途中、燕麦を栽培していた静楽県で、「?面窩窩」の作り方を伝授した。
それからというもの、静楽県では「?面窩窩」が客のもてなし料理となり、形状が山西省の方言で、
「柳の枝や竹で編んだ入れ物」を指す「??」に似ていることから、「?面栲??」と名付けられた。
 古来より伝わる山間地方のもてなし料理で、寒い冬に向けて精力をつけよう。

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【アクセス】
①上海虹橋空港から太原武宿空港まで、空路にて約2時間15分
②上海駅から空調直通快速で太原まで約13時間、二等席179元~

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~上海ジャピオン11月12日号より

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