食道をゆく 第59回 八宝飯

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バーバオファン

八宝飯

~河南省鶴壁市~

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8種類の食材が独特の甘味を出し、色合いも鮮やか

全ては新たな天下のため

貢献した8人への殊勲

八宝飯は中国全土で広まっている漢族の料理。

材料は各地で若干異なるが、基本は蒸したもち米に砂糖、油、モクセイを混ぜたあと、

赤ナツメ、ハトムギ、蓮の実、リュウガンなどが入った器に入れて蒸し、

蒸しあがれば、ソースをかけて完成となる。

程よい甘さが特徴で、祝日などによく振る舞われる。

確かに中国では「八」という数字は縁起が良いと言われるが、

この「八宝飯」の「八」には、また別の意味が込められていた――。

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鄭州市登封にある「天下第一名刹」の名を持つ中国武術の総本山、嵩山少林寺

中国にはかつて商の末年、紂王(ちゅうおう)という暴君がいた。

紂王は暴虐非道の限りを繰り返し、民の反感を買っていた。

そんな紂王の極悪ぶりを見かねた、後の周朝の創始者である武王は紀元前1123年、

8人の諸侯を引き連れ紂王討伐のために出征した。

武王軍出征の知らせを聞いた紂王は、臣下たちと協議したが、

自軍の主力部隊は他の場所に駐屯していて、戻ることができなかった。

紂王軍は大量の奴隷や捕虜を武装させることで対抗したが、その多くが武王軍に寝返った。

そして武王軍は河南省鶴壁市淇県にて、紂王軍を完膚無きまでに打ち負かし、

紂王が自害したことで商が滅び、周が誕生した。

この時、武王は紂王討伐に貢献した8人の諸侯に戦功の殊勲として、

8種の材料の入った料理を振る舞って戦勝を祝したという。

のちにこの料理が8人の勇士達を象徴し、今日まで伝わる「八宝飯」の元となった。

この八宝飯は河南省で初めて誕生したものであるが、現在では江南地方のものも有。

できれば全国各地の八宝飯を食べ歩きたいものだ。

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【アクセス】

上海浦東空港から鄭州新鄭国際空港まで飛行機で約1時間40分。

鄭州駅から鶴壁駅まで列車で約2時間、2等席12元~

~上海ジャピオン4月15日号

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