真理の旅手帖:氷のワンダーランド

 「凍ったバナナで釘が打てます!」それもそのはず、ここは最高気温がマイナス12度の世界。上海の寒さにも参っていた私だが、05年クリスマス、主人と娘と3人でハルピンへ家族旅行に出掛けた。
 雪に覆われた街にはすでに雪像が作られ、イブの夜は皆、通りで花火をあげていた。初日は、半日だけ日本語ガイドをお願いし、美味しいハルピン餃子の店などを案内してもらった。現地の人の話を元にハルピンの歴史を調べてみると、昔はいくつもの聖堂が街にあったそうだ。アールヌーボーの建築物や教会がすべて残っていたら街全体が世界遺産に指定されてもおかしくないぐらい美しかったのだろう。
 そんな街を歩いていると、凍えそうな寒さの中、凍った河をくりぬいたプールで、寒中水泳の老人を発見。手袋を脱ぐ勇気も出ないくらいの寒さの中で本当に大丈夫なのか?私達の心配をよそに、「バッシャ~ン」と華麗なフォームでクロールを見せ、泳ぎ終わった老人は水滴を身体に残し、水着1枚で去っていった。同じ人間とは思えない。寒さで思考さえ回らなくなっていた私達3人は一緒に写真を撮ってもらうだけで精一杯だった…。
 翌日は、スキー場へ。なかなか奇麗な建物で、ゲレンデを眺めながら、ビュッフェ形式の昼食をとることができた。ゲレンデの雪質はかなり良い。ただ、高速リフトが無い為、上に着くまでに凍ってしまいそう。旅行中に2つのスキー場にいったが、上級コースはガラガラ。娘が滑っていると、心配して係りの人が一緒に下まで付いてきてくれた程だ。
 夕闇がせまった後のお楽しみは氷祭り。各会場には、氷で作った各国の著名建築物や、実際に滑れる大滑り台などが設けられ、子供と一緒に「キャーッ」と叫びながら滑ったりして、寒さも忘れるくらい夢中になって楽しんだ。中でも印象的だったのが太陽島で開催されている「氷雪大世界」。北海道の雪祭りより壮大で、寒さの中、ライトアップされた氷のオブジェが美しく輝いていた。
 今回は航空券、ホテルともにインターネットで予約。現地ガイドはハルピン国際旅行社に依頼した。現地の詳細を知るには専門家に聞くのが一番。安くて情報も確実でした。
 寒い所の紹介が続いたが、次回は常夏のカリブ海。より詳しい旅情報はhttp://4travel.jp/traveler/mizube/album/

<今回利用した旅行社>
航空券手配 Cトリップ
http://www.ctrip.com/
ホテル手配 E龍
http://www.elong.com/  
現地ガイド ハルピン国際旅行社 日本部
Tel:0451-5366-2525
chits9000@yahoo.co.jp 日本語OK
スキー場往復 1日800元
日本語ガイド半日200元
スキー場 4時間料金240元/人

~上海ジャピオン2006年1月20日発行号より

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