真理の旅手帖:ニューヨーク

1人でも、何度でも楽しめる街


神戸真理
元旅行会社勤務、一般旅行業務取扱主任者取得。
子ども連れ、1人旅などで世界7大陸を旅する。
自然、世界遺産、リゾート好き。
’04春から小学校の娘と共に太太として上海へ。
これまでの旅の思い出を隔週で紹介する。

 最初は怖いから行けないと尻込みしていた街、ニューヨーク。しかし、これまで夏冬と合わせて3度も訪れていることになる。最近では2年前の冬。摩天楼の光とクリスマスのイルミネーションで街中が夢のように輝いていた。あの有名なロックフェラーセンターの巨大ツリーには光が灯され、私はその前にあるスケートリンクを現地の人に混じって滑った。街の中心には、モナコ公国がすっぽり入るほどの広大な敷地と豊かな自然を誇るセントラルパークがあり、市民の憩いの場となっている。公園内のガラス張りのレストランは結婚式が行われるようなステキな場所だ。

 この街の魅力は、とても一言では語れない。どんな趣味、年代の方でも楽しめる。白馬の馬車が走る公園からカーネーギーホールを横目に歩き、5番街のティファニーを見学。チョコレートを買い、突然そびえるセントパトリック教会に驚き、映画にも登場した玩具屋と本屋を散策した。夜は、ブロードウェイの切符を安く買う為にタイムズ・スクエアの「チケッツ」に並んだ。ここでは、本場のミュージカルの当日券を半額以下が手に入る。劇場内で日本で役者しているという青年と知り合い、「1週間ずっと劇場に通いたいくらい」と話をはずませた。彼は、なんとかお金を工面してNYを訪れたとか。実際、色んな人がいて、あらゆるパワーを与えてくれる街だ。

 その中でも特に感動したのはメトロポリタン美術館。美術品に限らず、世界最初のピアノといった調度品の数々が展示されている。何度も迷子になりかけたほどの広さだ。日本人学芸員の館内ツアーを利用して有名な絵画『フェルメール』を見ようと努力したが、「この壁の向こうにあります~」という一言で他のコーナーに移って行った。日本では数時間待ちの絵画も、ここではそんな扱いになるほど、他の美術品も超一流だった。
最初は緊張していた1人旅だが、どこの街にも言えるように、危険な時間帯や地域などをきちんと把握していれば怖い思いをすることはない。英語ができなくても、現地のバスツアーには日本語サービスがあるし、クレジットカード会社の日本語オフィスでは街の情報収集もできる。
 
次回は、夏に向けて、中国の海水浴場を紹介する。
(旅の詳細、感想などは個人アドレスへmaritabi@mail.goo.ne.jp)

≫上海からのアクセス
J&Cトラベル
上海-NY 5,700元~(税込み)
※ホテル手配も可能
ベルベデーレホテル 1泊1700元~
カールトンホテル 1泊2050元~
TEL:5108-8987
●現地ツアー
グレイラインNY(英語のバスツアー)
http://www.grayline.com/franchise.cfm/action/details/id/22
メトロポリタン美術館:入館料15$

~上海ジャピオン2006年6月9日発行号より

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