食道をゆく 第5回 豆漿(豆乳)

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豆漿(豆乳)~安徽省淮南市~

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豆漿に油条を漬けて食べるのが、中国の朝の定番風景

油条の良きパートナー
母の病気を治すため

 前回紹介した、「油条」の良きパートナーと言えば、まず「豆漿」が挙げられるだろう。
中国台湾には、恋人同士を豆漿と油条に例えた『豆漿油条』という歌もあるほどだ。
日本でも、甘味料・香料などを加えて飲みやすくした「調整豆乳」などが、女性を中心に親しまれている。
 そのルーツは、紀元前2世紀の、中国は前漢時代に遡る。
漢の始祖・劉邦の孫として生まれ、後に淮南王となった劉安は、学問を愛する学者でもあった。
書や琴を好み、親孝行としても知られていた彼は、病気を患った母親を献身的に看病していた。
毎日、水に漬けて柔らかくした大豆をすりつぶして、さらに液状に漉したもの(現在の豆漿)を母親に飲ませていた。
すると、母親の病気は、次第に快方へと向かいだしたという。
 この話が次第に民間で広がり、豆漿は、全国で親しまれることとなった。
明代に李時珍によって編纂された、全52巻の薬学書『本草綱目』にも、
「豆漿は内臓機能を高め、解毒作用がある」と記載されている。

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「石林景区」でもある八公山の頂上には、淮南王宮が建つ

 また、その後この豆漿をもとに豆腐が誕生したということで、淮南は「豆腐のふるさと」としても知られている。
現在では、劉安の誕生日とされる9月15日を市が「豆腐の日」と定め、毎年豆腐祭りが行われている。
この日は、劉安を奉る「淮南王宮」のある八公山をはじめとし、
各レストランや家庭でも、様々な調理方法の豆腐が食べられるという。
 本場の豆漿と豆腐を味わいに、劉安の銅像を拝みがてら、一度足を運んでみるのも良いかもしれない。

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【アクセス】
①上海駅から阜陽行きの快速列車に乗り淮南まで。約7時間、79元~
②虹橋空港から合肥まで飛行機で約1時間、もしくは上海駅から合肥まで「動車組」(新幹線)で約3時間20分、約160元。
列車に乗り換えて淮南まで約1時間、約10元。

~上海ジャピオン8月14日号より

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