ゴーイング☆ハイウェイ~国道214号⑩

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歴史が積み重なった古城

オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。昨日から大理市の「大理古城」にある民宿に泊まっているんだ。朝はここの名物「感通茶」っていう緑茶をすすりながら、キレイな花模様が刻まれた、甘酸っぱい梅干し「彫梅」を食べているところ。酸っぱいものを食べると疲れが取れるよな。よっしゃ、今日も張り切ってバイク漕ぐぞ。

「大理古城」って、ぽってりした金色の塔が印象的な「崇聖寺」のほかに「天主教堂」や「督教堂」といった教会もあるんだよな。古城自体は1382年から建設が始まったみたいだけど、その時々の文化や思想を象徴するものが次々と建てられていって、今の状態になったってわけか。色んな時代がごちゃ混ぜになっていて、歩いているだけでも楽しいぜ。

さあ、どんどん南下して行こう。最近、腰の調子が悪いのを理由にのんびり走ってたけど、この旅も10日目に突入。急がないと、春節もこっちで過ごすハメになりそうだ(涙)。

 残り少ない旅路を急ぐ

大理市から25㌔ほど南に位置する「弥渡県」には、中央に1100年の歴史を持つ鉄柱がドーンと建っている「鉄柱廟」が有名なところ。見てみたいけど…今日は急いでいるからパス。次の街「南澗彝族自治県」を目指してガンガン行くぜ。

やっとのことで「南澗県」に到着。う~ん、大理市は都会だったけど、ここまでくると、またのどかな風景に戻ってきたって感じ。調べたところによると、この県の「無量山国家級自然保護区」には、今、最も絶滅の危機に瀕しているというサル「ヒガシクロテナガザル」が住んでいるらしい。明日行ったら会えるかな!?さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!

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~上海ジャピオン2018年1月19日発行号

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