日本人のココがヘン!?

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食事と生ゴミを一緒に?

 マナーが良いと思われがちな日本人だが、
中国人からは「食べカスとごはんを同じ皿に盛るのは気持ち悪い」(50代女性)の声も。
中国人は魚や肉の骨などをテーブルの上にペッと吐くが、日本人はそっと自分の皿の端に置く。
これが「生ゴミとご飯を一緒に!?」と見られてしまうらしい。
 ほかには「白米を食べすぎ。餃子をおかずに白米を食べるなんてありえない」(20代女性)と、
日本人の白米大好きぶりが指摘された。
日本では焼きそばに白ごはんがつくセットも存在するが、
そんな光景を中国人が見たら、卒倒する人も出るかも!?

異様に少ない食事量

 「スイカに塩を振る」(20代女性)のは中国では一般的ではないようだ。
「しょっぱくないのかしら?」と中国人は不思議に感じるらしい。
ほかには、「馬肉を食べるところ。日本には競馬があるから、それで馬肉があるんだろう。
そういえば、日本人はイルカも食べるらしいな」(20代男性)との声もあった。
もっとも、フランスなどでも馬肉は食べられる。
食文化は世界中さまざまだ。
 また、会社員の王さん(20代女性)は、日本人と一緒にランチに行った際、
「女の子の食事の量が異様に少ない。以前みんなでピザを食べに行ったら、
日本人の女の子がサラダとスープとピザ一切れしか食べてなかった」と、驚きを隠さない。
そして、哀愁漂う「一人酒」も中国人には奇妙に映るらしい。
「1人で飲みに来ている日本人をみると、なんか寂しそうに見える」(50代女性)とのこと。
サラリーマンが手酌でとっくりを傾ける図というのは、日本ならではの光景のようだ。

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ワリカン不思議の声多数

 回答者のほとんどが口をそろえて言ったのは、
「男女でワリカンにするのが解せない」ということ。
日本人の彼氏を持つ李さん(30代女性)は、
「私のためにお金使いたくないのかな、ケチねって思っちゃう」と心情を吐露。
中国では、たとえ2人とも社会人でも、ほぼ必ず男がおごるものなのだ。
 また、日本人の彼女を持つ劉さん(20代男性)は、
「手をつないでレストランに入ったら、相手にぱっと手を離された」、
「街で腰に手を当てたら、嫌がられた」、
「路上でのチューを拒否られた」など、日本人のシャイな面をあげた。
とはいえ、地下鉄の車内などでキスにいそしむカップルを見ると、やりすぎな気もするが。
 プレゼントに関しては、大学生の陳さん(20代女性)から
「予算を考えるのがヘン」という意見が出た。
「相手が喜びそうなものを純粋に考えて欲しい」というわけだ。
ましてや「プレゼントを一緒に買いに行く」など論外。
「サプライズがなくてつまらない」という陳さんの意見には、納得はできる。

「オレを殺して別れろ」

 さらに、別れ話の場面でも日中の差が如実に現れる。
恋愛経験豊富な沈さん(30代女性)は、
「かつて日本人の男に別れ話を切り出した時は、『もう一度考え直して』とか、
『お前がそうしたいなら仕方ない』みたいな感じでわりと冷静だった。
でも、最近中国人の男と別れようとした時は、
『死んでも別れたくない』とか『別れたいんなら、オレを殺してから別れろ』
と包丁をもって叫ばれ、修羅場になった。結局今でも別れてない」と語る。
別れ際の血みどろぶりは、中国人の方が激しい傾向があるのかもしれない。

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眉毛いじり=女くさい

 ファッションの分野でも、「ここがヘン!」という場面が少なくない。
例えば、「日本人の男性が眉毛を整えているのを見ると、
なんか女みたいって思う」(20代女性)との声。
「眉毛をいじるのは女性がするもの。男性はナチュラルでいい。
特に、やたら細くて真っ直ぐなのはなんかヘン」(同)というわけだ。
わき毛やすね毛を脱毛している男性と同様の印象があるらしい。
 また、「女性のカバンの持ち方がヘン。腕を曲げて横に突き出してて、
なんか包丁で人を刺しそうなポーズ」の声も。
確かに、あのスタイルでかばんを持つ中国人女性は少ない。
とはいえ、「人を刺しそう」とはユニークな表現だ。

「かわいい!」連呼

 さらに、おしゃれ好きな大学生の楊さん(20代女性)からは
「日本人の女の子は、しょっちゅうかわいいって言っている」との指摘が。
彼女はかつて、服屋でその典型的な光景を見た。
2人の日本人女性が何の変哲もない普通のジーパンを広げながら、
「あー、これかわいい!」、「うんうん、かわいいね!」と会話していたのだ。
その後も2人はあらゆる商品に対し、「かわいい!」と言い続けていたという。
楊さんには「どこが?」という疑問しか浮かばなかった。
 そしてやはり不評なのが、「真夏のスーツ」。
「見ている方まで暑くなる」(30代女性)、
「どう見てもガマンし過ぎ、可哀そう」(30代男性)と、理解不能との声が多数。
とはいえ、最近は日本でも「クールビズ」が広がっているので、
こうした姿も過去のものになりつつあるのかもしれない。

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中国人は言いたいこと言う

 仕事面で多かったのは、やはり「残業多すぎ」の声。
日系企業に勤める戴さん(30代男性)は、
「うちの会社は、中国人は定時と同時にパソコンの電源を落としてさっさと家に帰るのに、
日本人は地下鉄がなくなるぐらいの時間まで残っている。電気代がもったいないよ」と語る。
ましてサービス残業をしているのを見ると、
「なんのためにやってるの? そんなに仕事が好きなの?」(同)と感じるという。
 ほかには、日本人の従順ぶりを不思議がる声も。
「上司の言うことに一言も反論しない。それで後からブツブツ一人で文句言っている」
と語るのは、日系企業に勤める儲さん(30代男性)。
「オレは結構言いたいこと言っているね」という彼を、
少しうらやましいと思う日本人は少なくないだろう。

日本人は我慢し過ぎ

 また、日本人にとっては当たり前のマナーかと思いきや、
「会議中に携帯電話に出ようとしない」(40代男性)のも不思議らしい。
「小声で話せばそれほど迷惑にならない。
会議なんてどうせ大した内容じゃないんだし」(同)と、いかにも合理的だ。
 そして、「仕事が終わったあとも真っ直ぐ家に帰らない。寄り道したりして、
しょっちゅう飲みに行っている」と語るのは、日系企業に長年勤める楊さん(50代女性)。
「そんなにしょっちゅう飲みに行くなんて、ストレス溜め過ぎじゃないの。
日本人は仕事でいろいろ我慢し過ぎ」(同)という鋭い指摘もあった。
「中国人は結構家で子どもと遊んだりしている」(同)というのだから、
そこは見習っても良いかもしれない。

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中国人は信号守る?

 中国人が「ヘンだ」と思う日本人の言動は、多岐に渡る。
意外かもしれないが、「日本人は赤信号を守らない人が多い」(20代女性)という声も。
日本人の間では、「中国は交通ルールがゆるいから大丈夫だろう」
という先入観があるかもしれないが、世界中どこでも交通ルールは守らないといけません。
 ほかには、「キツイ冗談が通じない」というものも。
日本での社会経験がある李さん(40代男性)は、虫歯になったときに
「この虫歯、お前がオレにうつしたんじゃないの?」と冗談のつもりで日本人に言ったら、
「冗談でもそれは失礼です!」と真顔で言われたという。
また彼は、「同僚が鼻をかんだティッシュをこっそりポケットにしまうところを見た。
鼻水がポケット内で染み出るのは気にならないのか」と疑問を呈する。

デブをデブと言わない

 また、ふくよかな身体の持ち主の周さん(30代女性)は、
「日本人は思っていることをはっきり言わない」といぶかしがる。
「中国人なら『あんたデブねー』と平気で言う場面でも、
日本人は『ぽっちゃりしてかわいいですね』なんて思ってもないことを言う」とのこと。
それをウソと取るか思いやりととるか、そこが日中文化の分かれ目か。
 回答者の中には、「独り言が多い」、「意味もなく笑う」、
「徒歩移動が多い。私の彼は静安寺から虹橋まで歩いていた」などの声もあったが、
この辺はもはや「日本人がヘン」なのか「その人がヘン」なのか判断し難いところ。
いずれにせよ、時には「ヘン」に見える文化の違いを楽しみたいものである。

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~上海ジャピオン9月17日号より

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