上海の海で遊ぼう!

上海の海で遊ぼう!

いよいよ夏! 青い空と青い海、そして、金色の砂!
そんな願いを実現できるビーチが、昨年上海にオープン
ピーク時には1日2万人以上を集客する人気スポットをシーズン前に覗いてみた

南国風な海の楽園ここにあり!


  上海の中心地から南へ45キロ。「海湾旅遊区」という名のその地区に降り立つと、まさに潮の匂いと、心地よい海風が! その雰囲気に心躍らせながら目的の「碧海金沙水上楽園」へ。そこには期待以上にきれいに整ったビーチが広がっていた。
 人工的に作られたこのビーチの水域面積は65万平方㍍ほどで、砂浜の長さは1・3キロにも及ぶ。砂は海南島から運んだもの。海水は浄化処理を施しているので安心だ。
 ビーチといっても泳ぐだけではない。「碧海金沙水上楽園」内は、「遊泳区」と「遊船区」に分けられ、海水浴以外にも、ボートクルージングや水上自転車を借りて遊ぶこともできる。その他、小さな遊園地も付設され、子どものための遊び場も用意されている。
遊泳解禁は6月15日から。取材時は、まだ遊泳は解禁されてなかったため、人はまばら。それでもカップル、家族連れ、また外国人のグループも遊びに来ていた。それぞれ、海辺で足だけつけたり、浜辺を語りながら散歩したり、またボートクルーズを楽しんだり。
強い日差しの中、長く延びる静かな砂浜をのんびり歩いていると、「ここはサイパン!?」というのは言い過ぎ(?)かもしれないが、なかなか南国風のムードである。
 「いまは学校が試験の時期だからね。それが終わったら客もぐっと増えるはずだよ!」
 そう話すのは、パラソルなどのレンタルショップの店員さん。よく日焼けして、ノリもいい。やはりビーチでの仕事は楽しそうだ。彼らも夏の到来が待ち遠しそう!
真夏日に、是非一度は訪れてみたいこの場所の詳細を紹介!

海はやっぱり泳ぐ場所 6月15日遊泳解禁!

 1㌔以上に及ぶビーチの大部分は遊泳区で、ここが碧海金沙の中心となる。遊泳解禁は6月15日。取材時(6月初旬)はそれまで数日雨が降っていたせいもあってか、海水の透明度はあまり高くはなかったが、浄化装置を通しているので、衛生面では安心して泳げそう。レンタルのパラソルやデッキチェアもあるので、泳いで、休んで優雅なひと時が楽しめる。

風を切ってクルージング
マリンスポーツで遊ぶ!

 
 「ビーチ入り口の右側から沖に向かって広がるのが遊船区。ここでは、ボートでのクルージングや水上自転車を楽しめる。
クルージングは、6人乗りと4人乗りから選べ、沖合いをぐるりと回る。水上自転車は、自分で漕いで自由に動き回れる。
※クルージング…6人乗り50元、4人乗り30元。それぞれ30分間
※水上自転車…2人用30元、1人用20元。それぞれ30分間

 海を臨むカフェ
バーベキューのレンタルも
 

 
軽食やコーヒーで一息したいときは、「DIO COFFEE(迪欧珈琲)」へ。2階窓際席から眺める海もまたきれいだ。日陰に入り室内の快適環境でしばし休みたいときに最適の場所。
 売店はビーチ内にいくつかあるが、売っているのは飲み物や簡単なスナックのみ。お腹が空いた時のために、お弁当やテイクアウトを用意しておけば安心だ。
 そのほか、バーベキューも楽しめる。必要な器具や炭から、肉や野菜などまですべてが用意されている。
※バーベキューレンタル…台と炭で65元。野菜、肉はそれぞれ1~5元ほど。食料・器具の持込は不可


遊園地に水上舞台
4Dシアターも登場
 

 
ビーチの奥には子ども連れ向けに簡単な遊園地もある。 2種類のローラーコースターと小さな城の中を巡る乗り物は、1回10元~20元。
また、カラオケやダンスを楽しめる水上舞台海も海に浮んでいた。ここは団体で貸し切って自由に使うことができる(2時間5000元)。
 その他、6月25日からは「4Dシアター」などの新施設がオープンする予定だ。

シャワー、更衣室も完備
拡張工事で待ち時間短縮!?


 
 更衣室、シャワー、ロッカーは無料で利用できる(一部コインロッカーもある)。屋内の更衣室は、取材時には遊泳解禁に向けて拡張工事中。シャワーやトイレを見る限り、なかなか清潔感がある

多めに設置されたゴミ箱
ビーチ環境もまずまず


 
 ゴミのポイ捨てなど、ビーチ内の環境も気になるところ。実際には、人が増えてからでないと分からないが、ゴミ箱が各所に設置されていた。
また、ビーチに落ちているゴミを拾う職員の姿もあったので、環境には気をつけているようだ。

海風を感じながら
ビーチ周辺を散策!


 実は、今回紹介した「碧海金沙水上楽園」は、海辺を広く開発した「海湾旅遊区」の中の一施設といった位置づけになっている。
同区内には、そのほかにホテルや住宅団地、ゴルフ場、寺、などざまざまな施設がある。上海師範大学、華東理工大学の郊外キャンパスも区域内にあるほどだ。森林など緑も多いので、泳ぎ疲れたら、このあたりをふらりと散歩するのもいいだろう。



その中で気軽に立ち寄って利用できるのが、「フィッシャーマンズフワーフ(漁人碼頭)」。「碧海金沙水上楽園」からバスで5分ほどの距離にあり、飲食店や娯楽施設が集まっている。海鮮レストランがいくつも並んでいるので、帰りにその近辺で食事を取るのもよさそうだ。簡単な屋台風の店も数多く出ている。
また、5元でチケットを買えば、「漁人碼頭」内の4つの観光スポットを見学することができる。京劇の衣装などの博物館になっている「京劇服飾館」、この区域のランドマーク「龍騰閣」、貝殻自然保護区、そして人工砂浜がそれである。素朴で小さな観光地だが、開けた空間で、海風を感じながらのひと時は心地よい。 いよいよ迎える本格的な夏。海南島や東南アジアのビーチまで行かなくても、近場に南国気分に浸れる場所がある。週末を利用して、この上海の海に遊びに行ってみてはどうだろう。



~上海ジャピオン6月22日発行号より

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