夏だ!痩せよう!お風呂&サウナ三昧

夏は新陳代謝が活発痩せやすい身体作りを
「上海に来てから太った…」、
「運動不足な上に接待続きで痩せられるわけがない!」
という人も、ここ上海では少なくないだろう。
そんな人は、梅雨も明け、
本格的な夏が始まるこの季節を見逃す手はない。
夏は発汗量が増え、新陳代謝が活発化するため、
痩せやすい身体作りにはうってつけの季節なのだ。
そこで注目したいのが、市内各地にある健康ランド。
もちろん、実際に贅肉を落としていくには
適度な運動をするしかないが、
お風呂やサウナに入ることによって、
新陳代謝の高い身体になり、
ほかの運動での効果をさらに高めることが期待できる。
というわけで、まずは辛いかもしれないが、
自分の現状を把握することから始めよう。
健康ランド内にも体重計を設置しているが、
市内のスーパー「世紀聯華・魯班路店」などでは、
体重のほかに体脂肪や筋肉率、体内水分量も測れる
「体脂肪計」(169元、写真下)が購入できる。

性別・年齢・身長を設定してから測定

効果的な入浴法を無茶や我慢は禁物
現状を把握して目標を設定したら、
早速健康ランドへ…といきたいところだが、
無茶なダイエットには危険もつきもの。
効果的な入浴法を理解してから出かけよう。
やみくもに長時間入浴したり、
気を失うまでサウナに入り続けても、
痩せるばかりか健康を損なってしまう。
まずはシャワーで汚れを落としてから
湯船に5分程度浸かって体温を上げ、
サウナに約5分入った後、3分ほど外に出て体温を下げる。
あとはこれを無理のない程度に繰り返していこう。
時間はあくまで目安であり、体調に合わせて要調節。
とにかく無理をしないことが肝心だ。
定期的に継続して入浴するのも良いが、
お風呂やサウナには疲労回復やストレス発散の効果もある
ため、ダイエットの息抜きとして利用するのも良いだろう。

利用方法は簡単設備も基本的に完備
次に利用方法だが、料金は基本入浴料
(中国語は浴資yu4zi1)が設定されており、
それに館内のレストランでの飲食がセットになったものや、
垢すり(中国語は搓背cuo1bei4、助浴zhu4yu4)
などが加算されていき、入浴後に支払う方式となっている。

どこの健康ランドでも、ボディソープやシャンプー、
洗顔フォーム、化粧水、歯ブラシ…といったものは、
メーカーなどの違いはあるものの基本的に置いてある。
肌が弱い人などは自分のものを持参しても良いが、
特に気にしなければ手ぶらでも良い。
また、着替えの際に「(有料の)タオルはいるか?」
と聞かれることも多いが、
これは身体を洗うタオルのことで、
身体を拭くタオルは無料なので安心しよう。
それでは次ページからは実際に、
市内にある主な健康ランドを一挙紹介していく。

おそらく上海在住の日本人の中で、
最もポピュラーなのがココだろう。
市内で数多くのレストランを展開する「小南国」が経営し、
多国籍料理のレストランが立ち並ぶ虹梅休閑街の向かいに
位置するため、日本人だけでなく、欧米人も多く訪れる。
浴槽の種類は円形と長方形のもの以外に、
ミルク風呂やバラ風呂、ジャグジーなども兼ね備えている。
しかし、ここの目玉は何と言っても露天風呂。
室内の風呂は温度がぬるめの時も多いのだが、
露天は比較的高い温度が保たれている。
ただし、板の屋根がつけられており、
景色はほとんど見ることができない。
サウナはドライサウナのみで、2段式。
室内にはテレビも設置されており、
入口横には冷蔵庫で冷やしたタオルも用意する。
また、垢すりには牛乳や
キュウリパックなどのコースもあり。

韓国人街の一角にある韓国式サウナ。
玄関で靴を脱いで「アンニョンハセヨ~」と迎えられると、
男性は1階、女性は2階へ。
浴槽の真上は白色照明で明るく、少し気恥ずかしいが、
清潔感がある。従業員が、
常に衛生に気を配っている様子で、
ドライサウナはもちろん、ミストサウナも、
上海では珍しく、常に湯が噴射されている。
浴槽は2つに分けられており、
38度と40度にそれぞれ保たれている。
38度の方には感知式の滝シャワーもあるが、
時々誤作動があるので、
真下では浸からない方が無難かもしれない。
そして2階には、韓国式の岩盤浴も。
こちらは男女兼用で、簡易服に着替えて利用する。
さらに1時間10元のインターネットコーナーや
キッズ用のプレイスペース、シアタールームまであり、
のんびりと寛げる。

市内南部に位置し、駐車場の奥に見える馬の銅像が目印。
館内にはショースペースもあり、
地元上海人にも人気が高い。
浴室内には塩素の香りが漂い、清潔感がある。
浴槽は円形で直径約3㍍のものが1つあるのみだが、
約1㍍と立つと脚のつけ根まで浸かるほどの深さが特徴。
タイル貼りの造りで、ストリングカーテンが周りを囲む。
浴槽の温度も適温が保たれている。
サウナはドライとミストの2種があるが、
ミストはおよそ4畳半ほどの広さしかなく、
利用者がいない時は運転を停止していることも。
その分、ドライサウナは2段式で、
面積も約3平方㍍と広めに作られている。
垢すりなどのマッサージもあるが、
営業はあまり積極的には行っていない様子。
シャンプーや洗顔フォームなどは中国製だが、
化粧水はNIVEAのもの。

館内に入る際、「楽しいバスタイムを!」
と声をかけられる。その名前からも伺える通り、
豪華な内装で、ローマやギリシアを彷彿とさせる
白い石像が、各所に設置されている。男性は1階、
女性は2階で入浴。
2階へ上がる階段の途中には大きな水槽も。
更衣室には販売品であるパジャマを着用したマネキンが
そこここに置かれている。
浴槽の温度はかなりぬるめだが、
「要加温」と言うと、追いだきしてくれる。
サウナはドライ・ミストともに4畳半ほどの広さ。
垢すりミトンは殺菌消毒をした使用済みのものを選べば
無料だが、新品を使用する場合は、+5元となる。
ほかに、7種のオイルから選べる
オイルマッサージ(158元)などもあり、
垢すり中にも激しめの営業トークが繰り広げられるため、
不要な場合は、きっぱりと断ろう。

レンガ造りの入口は、
ほかの健康ランドと比べて簡素な印象。
入口の道路沿いは駐車場になっており、
少し奥まった所に入っていくと、ロビーがある。
入浴場は男女ともに1階。
中央に設置された浴槽は、ドーナツ型になっており、
浴槽の中央に丸い柱がどーんと立っているのが印象的。
照明は暗めで、石壁の隅に置かれたヤシの木などの植物が、
南国の雰囲気を醸し出している。
一応、風呂桶と垢すり台も設置されているが、
利用されている様子は見られない。サウナはドライのみ。
至ってシンプルな設備のため、
健康ランドというよりは日本の銭湯に近いイメージ。
しかし湯温については時間帯によって
差があるかもしれないが、日本人でも熱く感じるほどで、
ぬるいお風呂にはもうウンザリ!
という人にはオススメだ。

〝海上の花園〟とも称される
アモイの観光スポット・コロンス島の名前が冠された浴場。
総面積が約1万平方㍍にも及ぶ巨大施設で、
大きな女神像と宮殿のような外観に圧倒される。
しかし残念ながらこちらでは、浴槽があるのは男性のみ。
男性用の浴槽では、テレビを観ながら入浴できる。
女性でどうしても浴槽に浸かりたい場合は、
入場料+48元で風呂桶を利用できるが、
シャワー室の一角に設置されているため、
雰囲気はない。
ドライサウナもあるが、
利用する人はあまりいない様子で、
スイッチが切られていることも。
こちらが力を入れているのは、
21時半~23時に開催されるショー。
観覧には1人48元以上の消費が必要となる。
女性の利用者には不向きだが、
ダイエットがてら接待などで利用する男性には
良いかもしれない。

~上海ジャピオン7月01日号

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