ワールドカーニバルへGO!

移動式遊園地が来海 豊富なアトラクション
移動式遊園地が、三度(みたび)上海にやってきた!
その名も「ワールドカーニバル(国際嘉年華)」。
過去には2003年、05年にも来海し、
03年時には何と約220万人もの人々が訪れた。
今回は7月28日(木)からオープンし、
期間は10月30日(日)までとなる。
では、一体どこにやってきたのかというと、
まだ記憶に新しい上海万博の際に、
日本館と韓国館があった場所だ。
ゲート部分などは万博時に使用されていたものが
そのまま流用されている。
これもエコの1つ、といったところだろうか。
なお、万博時と同じく、
飲料の持ち込みは禁止されている。

入口は元の4号ゲートにあたり、
軌道交通7号線「雲台路」駅から徒歩約15分。
ただ、シャトルバスなどは運行されておらず、
少し不便だ。
市内中心部からはタクシーで40元程度なので、
「白蓮涇路(バイリエンジンルー)×浦東南路
(プードンナンルー)」と告げ、
会場まで一気に行ってしまうのも良いだろう。
到着後に出迎えてくれるのは、
約40種もの豊富なアトラクション。
それもそのはず、
会場は約8万平方㍍もの広さを誇り、
移動式遊園地としては世界最大なのだ。
これは、否が応でも期待が高まるというもの。

チケットはチャージ制 一部、未開放の施設も
はやる気持ちを押さえ、まずはチケット購入から。
チケットは50元券と100元券の2種類で、
それぞれ50元分、
110元分のアトラクション利用代が含まれる。
「それだけじゃ足りない!」という人も、ご安心あれ。
園内にはチャージスポットがあり、
10~2000元まで、
10元単位でチャージすることができる。
さらに100元チャージするごとに、
10元分がサービスされるという仕組みだ。

…と、ここで残念なお知らせが1つ。
それは安全検査の遅れにより、
まだ開放されていない施設がいくつかあることだ
(8月13日(土)現在)。
ちなみに、開放時期は未定。
オープン日が予定の7月23日(土)から、
安全検査により約1週間遅れたことからも、
かなり厳重な検査をしていると思われる。
いささか無念ではあるものの、
安全なくしては楽しめないので、
ここはグッと我慢しよう。


では次ページからは、
すでに開放されているアトラクションを中心に、
取材班が実際に訪れた時の様子をレポートする。

まずは軽く腕試し コースターに滑り台
まずは、入口近くのアトラクションから攻めていこう。
「絶叫系はちょっと苦手かも…」という人は、
「ファミリーコースター(毛毛虫過山車)」
(写真①、20元)でウォーミングアップを。
高さはわずか4・5㍍、最高時速25㌔
というお子ちゃま向けのコースターだ。
「そんな生ぬるいモンに乗ってられるかぁっ!」
というツワモノは、そのまま奥へ進み、
「ジャイアントスライド(旱滑梯)」(写真②、30元)
で腕試し。
こちらは、布製のソリにくるまり、
高さ20㍍から一気に滑り降りる巨大滑り台だ。
通常の滑り台と同じく、
自力で頂上まで上がる必要がある。
しかし、滑った時と階段に空いてる隙間に
ややスリルがあるものの、
恐怖レベルはまだまだ下の方だ。
滑り終わって左手にあるのが、
先ほどのコースターよりややレベルが上がった
4人乗りのジェットコースター
「サイクロンZ40(過山車)」(写真③、35元)。
コースターが小ぶりなだけに、
速さは時速15㌔とはいえ、なかなかスピード感がある。

行列ができる人気者 「シティホッパー」
基本的に園内ではあまり並ばずに
すぐ乗ることができるのだが、
中央に行列ができる人気アトラクションがある。
それが、軽快なアラブ系の音楽にノって、
跳ねながらぐるぐる回る
「シティホッパー(城市?跳)」(写真④、30元)だ。
2人がけの座席は最初から外に向かって
斜めに傾いており、密着度が高いため、
カップルにオススメ。
途中から逆回転するのと、
速度が落ち「もう終わりかな?」
と思ったときに、再びスピードアップするのが楽しい。
ちなみに園内には、同じく音楽にノるタイプで、
マイケル・ジャクソンのイラストがどーんと
描かれた「ミュージックエクスプレス(音楽速逓)」
(20元)というアトラクションも。
しかし、音楽は何故かマイケルの曲ではなく、
8の字型にぐるぐる回るだけで、
シティホッパーよりスリル度はぐんと落ちる。
絶叫系が苦手な音楽好きの人には向いているかも?

浦東の景色を一望 絶叫系オンパレード
どんどんいこう。
お次は入口から一番奥にあり、
マリリン・モンローが出迎えてくれる
「大観覧車(明星摩天輪)」(写真⑤、30元)。
ゴンドラは半分から上が鉄柵になっており、
その幅は小さい子どもなら
隙間から落ちてしまうのでは? 
というほど。
高所恐怖症の人なら、
中央の柱にしがみついて手を離せないこと必至だ。
しかし、そこから見る景色はなかなかのもの。
遊園地全体はもちろん、
浦東のビル群と黄浦江を一望することができる
(写真⑥)。
観覧車でたっぷり3周した後は、
ツワモノたちのために、絶叫系を一挙紹介。
観覧車を降りて左手には、
最高時速50㌔でぐるぐる回る
「フリスビー(天外飛仙)」(30元)や、
未開放だが国内初登場で注目株の、
最高時速80㌔で弾丸のように走行する
「コウモリジェットコースター(蝙蝠過山車)」
(60元)などがどどん! と並ぶ。
そして右手には、
逆さで回転する「エボリューション(乾坤日月転)」
(写真⑦、30元)も。
観覧車からと同じ眺めを、
逆から眺めることができる。
さらに炎天下に俄然人気となるのが、
ウォータースライダー
「フルームライド(激流勇進)」(写真⑧、30元)。
よくある「ざっぶ~ん」と水しぶきを上げる
アトラクションだが、濡れ具合が半端じゃない。
しかも、カッパなどという気の利いたものは
用意されていないため、
どうしても濡れたくない場合は持参するしかない。

空中を1回転! 各所に癒しの空間も
コウモリジェットコースターが未開放の今、
スピード狂にオススメなのは、
1回転するのが魅力の
「フレイジユーロスター(欧州之星過山車)」
(写真⑨、40元)。
ただ、あっという間に終わってしまうので、
少し物足りないかもしれない。
前後に揺れる海賊船好きは、
「ガレオーネ(海盗船)」(30元)を。
高さとスピードは一般的な海賊船と変わらないが、
注目は約10分という乗船時間。
好きでも、満腹時には乗らない方が無難かも。
同じく、「カミカゼ(倒転地球)」(写真⑩、30元)
も、1回転する海賊船だ。
「もうギブアップ…」という人は、
ぬいぐるみなどがゲットできる
ゲームコーナーが園内の各所にあるので、
そこで休憩させてもらおう(写真⑪)。
入口付近には、
似顔絵コーナー(写真⑫、小80元~、大120元~)や、
「コーヒーカップ(安楽椅)」(15元)などもある。

園内一の高額施設 40㍍ひとっ飛び
最後に、未開放ではあるものの、
開放されたら絶叫系好きは是非チャレンジしたい
アトラクションがある。
それは、約40㍍の高さまでロケットのように
吹っ飛ばされる
「スペースショット(弾跳式?極)」
(写真⑬、80元)だ。
園内で利用代が最も高く、
その見上げるような高さの柱だけ見て、
震え上がってしまう人も多いだろう。
…と、一気に進んできたが、
前述のようにアトラクションは約40あるので、
ゴーカートやお化け屋敷など、
紹介していないアトラクションもまだまだある。
1回と言わず2回、3回…と、
刺激的なアトラクションの数々を攻略しに行こう!

~上海ジャピオン8月26日号

 

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