帰国引越マニュアル【後編①】:小包上手は引越上手!

<配達方法を組み合わせることで料金を抑える>
 単身者や留学生など、引越業者に頼むほど荷物のない人には小包を使った引越が人気だ。申請や梱包は各自で行うため多少の手間は掛かるものの、組み合わせなどによっては予算もグッと抑えることができる。
 中国の郵便局である「郵政局」で利用できる国際小包のサービスには、速い順にEMS、航空便、SAL便、船便の4つがある。上海から東京までの所要時間の目安は、EMSで3日~4日、航空便で1週間~10日、SAL便で1週間~半月、船便で半月~1ヵ月となる。
 とりわけEMSは、多少割高になるものの、自宅まで荷物を引き取りに来てくれたり、届け先に荷物が届いたかどうかの確認が取れたりするサービス(ダイヤル:11185)があるので、品物の種類や用途にあわせて、上手に組み合わせて使いたい。
 また、郵便小包でポイントになるのは、係員が郵便物の中身をチェックするため、封をせずに郵便局へ持ち込む必要があることだ。コピー商品などの違法な品物や、危険物、基準を超えた高価な品物などは、チェック時にはねられる可能性があるので注意したい。
 そのほか、帰国後すぐに必要となるオフィス回りの荷物は、OCSやフェデックスなどの国際宅配業者を使う方法もある。サービスもよく、所用時間の目安は上海→東京で2日~4日。料金の算出方法は業者ごとに異なるが、目安は、荷物の場合、ミニマムで190元~250元程となる。以後500㌘ごとに35元~50元を追加するのが一般的だ。ただし、これら業者のサービスは、基本的に法人を対象としているため、利用する場合は事前に、上海のオフィスから日本のオフィスまでの配達、通関書類の作成や梱包は荷主が行うなどの取り決めを、事前に確認したほうが良い。

【郵便小包の料金表】

※左記料金はあくまでも参考価格。容積や品物による変更あり。
※別途、申請書用紙「国際包裹詳情単」2元が必要。
※SAL便…国家間は航空輸送し、相手国に到着後は船便扱いで配送するサービス。料金と速度は、航空便と船便の中間になる。

【国際宅配業者】
・OCS-SINOTRANS INTERNATIONAL EXPRESS CO.,LTD.
(中外運-欧西愛斯 国際快悌有限公司)
住所:虹井路865号
電話:6268-5201(日本語、中国語)
・FedEx Express
住所:遵義路107号 安泰大楼10楼
電話:800-820-1338(中国語、英語)

~上海ジャピオン2006年1月20日発行号より

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