ローカルニュースで振り返る 2012年ってどんな年?

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まずは上海人が選んだ今年のニュースから。
ジャピオンではマーケティング会社を通じ、
市民100人を対象にアンケートを実施。
結果やいかに?

1位 
光明乳製品問題
中国の大手乳製品会社・光明乳業の製品に、
今年に入り相次いで問題が見つかった。
6月には、牛乳に洗剤が混入、
7月の抜き取り検査では、
チーズから規定量を超える細菌を検出。
9月に入り、牛乳宅配車の温度設定不備から、
瓶入り牛乳が腐敗するという事件も。
そして極めつけが、乳児用粉ミルクに、
添加禁止の「乳酸カルシウム」配合。
業界最大手とも言える同社のスキャンダルだけに、
市民の動揺も大きい。
来年、信頼回復に尽力してくれるのを
期待したいところだ。

2位
北京豪雨の影響大
今年の7月21日(土)、
北京が未曾有の危機に襲われた。
住居や道路が冠水し、
一夜にして首都水没も囁かれ、
中国全土がこのニュースを見守った。
上海―北京間の航空便も、
続々とキャンセルもしくは遅延を余儀なくされた。
77人の犠牲者を出したこの自然災害。
「微博」での情報交換によって
救援隊が駆け付けるなど、
命を助けられた人もいるという。
微博が、現代の命綱の役割を
果たすことになったわけだ。

3位
iPhone5が発売
今年も各メーカーが、
競ってスマートフォンを発売。
中でもやはり根強い人気をキープし続けるのが、
米アップル社製の「iPhone」だ。
今回の新モデル発売に際し、
中国聯通・中国電信が、中国では初となる
「乗り換え割引」を実施。
旧機種には対応しないアプリが増えてきたため、
今回を買い替え時と見るユーザーもいるようだ。

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今年、その名を轟かせた有名人たち。
「今年の顔」とも言うべきは、この人たちだ!

1位 
江南style
「オッパ、ガンナムスタ~イル♪」で、
今年すっかりおなじみになった韓国人歌手・PSY。
韓国語のスラングで歌われたこの曲は、
今年7月半ばに発表された。
わずか2カ月余りの間に、
アメリカの動画サイト・YouTubeで、
再生回数3億回を突破、
その後460万クリックを記録し、
ギネスブックに認定されるなど、世界的人気に。
上海でも、今年の忘年会の余興プログラムは、
この曲に集中しているとか。

2位
莫言フィーバー
筆名を「言う莫(なか)れ」という
中国人作家・莫言氏が、
今年10月、中国人として初めての
「ノーベル文学賞」を受賞した。
これまで、過去作品3作が映画化されるなど、
大衆に愛されてきた同氏だが、
授賞をきっかけに、書籍の増刷と売り切れが相次いだ。
また、同氏の名を含んだ商標が
登録ラッシュとなるなど、
全国的に〝莫言フィーバー〟が巻き起こった。
なお、7年前に偶然「莫言酔」という白酒を
登録していた男性は、商標を転売し、
ひと財産築いたそうだ。
来年は、次なる受賞者名の登録を目論む人が増えるかも?

3位 
王志文、飲酒で検挙
映画『北京バイオリン』や『墨攻』で知られる、
国民的俳優・王志文。
そんな彼が、飲酒運転で捕まってしまった。
捕まったのは、日本人もよく訪れる、
虹橋エリアの「老外街101」付近。
酒に酔って足もともおぼつかない状態のまま、
駐車していた車に乗り込み、
検問中の警察官に検挙されたという。
国民的俳優としては、いささか情けない出来事である。

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世間を揺るがすような「事件」ではないけれど、
当事者にとっては大事。
でもやっぱりクスッと笑ってしまう…
そんなB級ニュースに、
今年から枠を設けて毎週掲載している。

1位 
コウモリのキスでタラコ唇に
1位に輝いたのは、
遼寧省の男性を襲った災難。
この男性、ある日山登りに出かけ、
あずまやで昼寝していたところ、
コウモリに口を噛まれてしまったのだ。
咬まれた唇は痺れて大きく腫れ、
いわゆる〝タラコ唇〟に。
その後、病院で狂犬病ワクチンを打ってもらい、
回復しましたとさ。

2位
レストラン店員ハエ食べる
タイトルだけでも十分にショッキングな、
この出来事。
ある夏の日、山東省のレストランで
食事をしていた男性は、
料理の中にハエが混入しているのを見つける。
すぐに責任者を呼び、
飲食費をロハにするよう要求したが、
店側はこれを拒否。
男性はむっとして、
じゃあ、このハエ食べてもらおうか、
それでチャラにするぜ、
とでも言ったのだろうか…
責任者の女性はハエを食べて見せたという。
ネット上では、
「ハエを食べろというのは、人道的ではない」
など批判の声も。
男性も、自らの非を認めているそうだ。

3位 
4年半で931件の違反
ある日警察から電話がかかってきて、
「アナタこの4年半で、交通違反931回目ですよ」
と言われたら…。
普通なら、イヤイヤそんなばかな、
間違いでしょう、と思うところだ。
陝西省に住む男性が所有する
フォルクスワーゲンのナンバーは、
「陝E00000」。
何かこだわりがあって選んだのだろうが、
このあまりにも特徴的なナンバーを選んでしまったがために、
災難を呼んでしまった。
違反記録によると、約10車種、
運転手は800人以上だったとか。

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北京ジャピオンでも、
ローカルニュースを掲載。
上海に負けず劣らず、
強烈なニュースをお届けしている。

1位 
トイレのハエは2匹まで
北京五輪を前に、
北京市政府は、公衆トイレの改装を行った。
その後も衛生状況改善に取り組み続けており、
今年5月には衛生基準を一新。
その規定の中に盛り込まれていた
「トイレ内のハエは2匹まで」という項目。
なぜ2匹…検査中に、ブンブンと出たり入ったりしたら、
どうやって数えるんだろうか…。
しかし、トイレ内のハエの数に規定を設けているのは、
北京だけではないとか。
江西省南昌市では、3匹までなのだそうだ。

2位
トイレは1回15分まで
トイレの話題ばかりで、申し訳ない。
しかし、このニュースを上海の読者に
どうしても伝えずにはいられない。
北京市内の環状線・北四環東路望京橋の北東側にある
公衆トイレでは、1回当たりの使用時間を15分に制限している。
男女共用のこのトイレ、
中に入って15分経つと警報が鳴り、
さらに5分経つと、なんと自動でドアが開いてしまうというのだ!
入っているのが女性で、
ドアの前に立つのが男性だったら…。
いや、その逆でも、非常に気まずいだろう。

3位 
故宮窃盗犯に実刑判決
事件が起こったのは、
昨年、5月8日の夜のこと。
あの有名な故宮博物院に忍び込み、
9点の展示物を盗んだ男がいた。
この男だが、逃亡する過程で、
盗品のうち5点を紛失、
または遺棄してしまったというのだ。
さらに翌日には、売れなかったという理由で、
残る4点も遺棄している。
貴重な文化遺産を、捨てるなら盗むなよ…
と言いたい。
なおこの男には、今年3月、
13年の実刑判決が下された。

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~上海ジャピオン2012年12月28日号

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