上海アウトレットへ行こう!

その名もずばり!
「上海アウトレット」

 日本ではブランド品が安く手に入る場所として、定評のあるアウトレットモール。
上海でも、青浦区の「上海アウトレット(上海奥特莱斯)」、松江区の「FOXTOWN」のほか、今年1月下旬に宝山区に「美蘭湖アウトレット」が新しくオープンするなど、近年ますます人気が高まっている。
 そこで、今回は上海でも最大規模を誇る「上海アウトレット」の潜入レポートをご紹介!
春物がそろそろ欲しくなるこの時期、アウトレットまで掘り出し物を見つけに行くのはいかが?

国内でも有数の規模
市内からのアクセスも◎

 「上海アウトレット(上海奥特莱斯)」は、人民広場から約26㌔、虹橋空港から西へ約10㌔に位置する。
約16万平方㍍の広大な敷地に「オープンモール」形式で、国内外の有名ブランドやセレクトショップなど200店舗以上が店を構えている。
アクセスは、市内中心部からならタクシーで片道約90元程度。
また、バスを利用するのも便利だ。
 今回は、人民広場近くの普安路と金陵中路の交差点から約10分おきに出ているバス「滬青専線」を利用(片道8元)。
目的地最寄りの停留所は「方家窖」という駅だが、乗車時に切符係員に「青浦区のアウトレットへ」と伝えるか、「上海奥特莱斯」と書いた紙を見せれば、アウトレット目の前の交差点で降ろしてくれる。
ちなみに帰りは道路の反対側で乗車できる。

 バスに揺られること約1時間、広々とした「上海アウトレット」に到着だ。
まず驚くのは、その広さと店舗数の多さ!
人工の池を囲んで、ヨーロッパ風の建物が並び、アルマーニ、バーバリー、ラコステ、アディダス、ナイキなどなど、馴染みあるブランド店が次々に目に飛び込んでくる。
しかも店頭あっちこっちに大きく「30~80%オフ!」などと書かれており、どの店から入るべきか迷ってしまいそう。
ゆっくり見てまわるなら、まる1日はかかりそうなスケール。
敷地内はA・B・C区と分かれており、各種レストラン、ケンタッキー、スターバックスなどもバッチリ揃っているので、家族連れや友達、恋人と遊びに来て、買い物に疲れたら、ひと休みしてゆっくりできるのも良さそう。
 では、まず国際一流ブランドの集まるA区からウィンドウショッピングスタート!

著名ブランドずら~り
その価格やいかに

 A区には、国際的に名高いブランドを中心に約30店舗が集結。
「バーバリー」、「アルマーニ」などは中国人の間でも人気が高く、わかりやすいレイアウトの広々とした店内には、比較的多くの人で賑わっている様子。
クリスタルのアクセサリーや小物を扱う「スワロフスキー」は、今シーズンのネックレスで最大30%オフ。
小ぶりのピアスが200元台~。その他にも小物やウォッチなど、品揃えは多くないものの約50%オフが多いので、これはなかなかお得かも! 
次にトラディショナルなデザインで知られるイギリスのブランド「アクアスキュータム」を発見。
どれどれと価格を見てみると、値引き後でブラウス1枚1000元超え…。
 
 A区の大手ブランドをひと通り見終えたところ、全体的に値段が高いような気もするけれど、本物を手に入れるなら奮発するのもありかも。
続いて、カジュアルなファッションブランドやスポーツブランドが多いB区へ。

30~70%オフ続々
掘り出し物発見?!

 橋を渡ってB区に入ると、まず右側に「ラコステ」。
商品は最大70%オフのほか、靴、バックは約50%オフ。
そして、左手のスタバを超えてすぐにあるのが、カジュアルブランドのセレクトショップ「I・T」。
ツモリチサト、ケンゾーのほか、ドルチェ&ガッバーナ、ミュウミュウ、プードゥドゥなどの人気ブランド勢揃い。
店内にはこの季節すぐに着られそうな セーターやカットソーのほか、靴やベルトなど、バリエーション豊かなデザインの一点ものが並ぶ。
100元未満の靴、Tシャツもあって、価格もA区に比べたらずっとお手頃! 
思わず財布の紐が緩みケンゾーのTシャツを自分用に1枚購入。
メンズ・レディースともに商品が充実しているし、男女でショッピングを楽しめるところもポイント高し。

 様々なブランドに目を奪われているうちに、あっという間に午後1時を過ぎ、ショッピングモールの中も一気に人が増えてきた。
「I・T」を出ると近くにはスポーツブランドが多いこと気づく。
すぐ隣の「アディダス・アウトレット」には、各種ウェアが所狭しとラックにかけられ、約70%オフの商品も。
そして、「アディダス」の向かい側、「ナイキファクトリーストア」の店頭に掲げられた「500元以上の購入で100元引き」の文字を見つけ、店内に入ると、どうやら新春キャンペーンの真っ最中で、人も多い。
手前には冬物のジャケットやスポーツウェア、奥にはシューズがたくさん! 
アウトレットにしてはサイズも揃っているようで、お目当ての品が見つかるかも。
「ナイキ」の向かい側には「エスプリ」があり、特価商品で最大75%オフに魅かれてか、こちらもとても込みあっていて人気を集めている様子。

お気に入りの1点を
お手頃価格で!

 さらに奥へ進んでいくと、日本でも見かける女性向けブランドが続々登場。「ミスシックスティ」や「シスレー」、「ベネトン」、「ナインウェスト」などのブランドが立ち並んでいる。
イタリアブランドの「シスレー」では黒を基調としたシックな店内に、カジュアルでありながらきれい目な服がたくさん。
メンズ・レディース共にあり。
商品は60~70%オフ。カーディガンも約100元~程度とお手頃。
色が同じでも違うデザインのニットなどが多くて、普段使いにも良さそう。
この割引率ならちょっと冒険して普段着ない少しセクシーなスタイルにチャレンジするのもいいかも。 
 カラフルな衣類が充実した「ベネトン・アウトレット」では最大60%オフ。
明るい色使いの服がたくさん出ていて、春先のピクニック気分を誘うよう。
子ども服や靴、バックなどもあって、家族でも楽しめそう。
気が付くと財布の紐が緩みそうになるのをグッとこらえ、さらなる掘り出し物を探しに出る。
すると、ニューヨークの婦人靴ブランド「ナインウエスト」が目に留まった。
シンプルなデザインでヒールが高めのミュールやブーツが最大80%オフ! 
割引後は価格が200元台後半~。
春のお出かけ用にこれは何足かほしい!
 そして、B区2階へ。
こっちにも「カッパ」、「ナイキ・ゴルフ」、「ミズノ」、「ニュー・バランス」などのスポーツブランド店がひしめき合う。
「プーマ」では、今シーズンの商品も全て50%オフ、市内でも多く展開している「リーバイス」では、最大70%オフで、ジーンズ割引後329元~と、春節セールも手伝ってか大幅割引のオンパレード。
あれこれ見て回ってちょっと歩き疲れたので、ひとまず「避風堂」で少し休憩し、再び外に出るといつの間にか日が暮れて、建物がライトアップされていた。

飲食施設も充実
のんびり楽しもう

 そして飲食店も点在する3階立てのC区へ。
1階に「永和豆漿」、2階に「呉越人家」や「甜密密」、「KFC」などのファーストフードレストランがあり、食事時にはたくさんの人で賑わっていた。 
広い敷地内に多くのブランドが集まっているので、ウィンドーショッピングをして巡るだけでも面白い。
週末は人が多くなるものの、祝日21時半、平日21時まで営業しているので、休日の午後から足を伸ばしてみても良さそうだ。
 また、アウトレットの近くには、西に「朱家角」、「周荘」といった水郷スポット、南側に上海有数のリゾート「?山国家旅游度假村」もあるので、観光帰りに余裕があれば、是非立ち寄ってみよう。

上海奥特莱斯(shang4 hai3 ao4 te4 lai2 si1)
住所:青浦区滬青平公路2888号(嘉松中路5555号)
TEL:5975-6060 
営業時間:平日10時~21時、土日祝日9時~21時半
www.outlets.sh.cn
    
【アクセス】

タクシー
A9(滬青平)高速公路「趙巷」インターを下り、右折して約100m。
人民広場から約90元程度

バス
人民広場(普安路)――――上海奥特莱斯(方家窖)
滬青専線、滬青盈専線、滬朱専線でアウトレットまで片道8元、約1時間
☆約10分に1本発車と便数が多く便利
☆華山路、江蘇路、凱旋路、中山西路、水城路、虹許路などからも乗車可
※上海南駅南広場からの場合「上朱線」が利用可
※以前上海体育館から「旅遊4号線」が利用できたが、現在出ていないとのこと

~上海ジャピオン2月13日号より

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