プチトラブル110番

シャワーの水圧が弱い!お湯が出ない!

〝サビ〟具合を確認
蛇口の掃除や買い替えも

 上海のマンションには、見た目は内装したてであっても、実は築年数の経っている物件が多い。
そのためか、特に水周りはトラブル多発地帯!
 日本に比べて、「シャワーの水圧が弱い」というのは非常によく聞かれる。
これが〝多少〟ならばまだしも、水量が少なすぎて給湯器が反応しないという事態に発展することがある。
水量が安定せず、浴びている間に火が消えてしまうという場合は、最悪不完全燃焼により一酸化炭素が発生することも――。
 水圧の弱い原因として、疑うべきは「サビ」。
蛇口やシャワーに溜まったサビ、水道管自体のサビなど原因は様々だが、これらが水圧を弱めている可能性がある。
まず自分で出来ることとして、シャワーのホースを蛇口から外し、中にサビが溜まっていないかを確認。
内部の茶色具合がひどければ、シャワーヘッドとホースを買い換えてしまうのが無難だ。
これらは大型スーパーで購入でき、一般的なものなら50~80元、浄水やSPA機能付きだと250元以上することが多い。
蛇口自体のフィルターを掃除したい場合は、物業・大家に伝え、専門の業者を呼んでもらおう。
 なお、古いマンションでは水を下から上に汲み上げているものもあり、上の階に行くほど水圧が弱まる可能性もある。
水圧を上げるモーターを取り付けて解決したという声もあるが、その反面モーターがよく壊れるとの声も多い。
 このほか、今まで一度も給湯器自体の温度設定を調整していないという人は、冬場は設定温度を上げて、お湯自体を熱くした上で、それを水で薄めるようにするなど、水量を増やす工夫をして乗り切ろう。

給湯器が爆発した!?

電池切れの可能性も
交換してダメなら即業者

 お湯を出した時、給湯器の点火が遅いなと思ったら、「ボンッ!」という爆発音が発生!
そして、周囲にガスの臭い…。
 上海のローカルアパートメントでは、電池を使った旧タイプの給湯器もまだまだ多い。
このタイプの場合、電池切れになると、不完全燃焼を起こして爆発音を生じることも。
こうなったら、すぐに元栓を閉めて、まず換気。
その後ガスの元栓をしっかり締めて、電池を換えてみよう。
電池の位置は給湯器により異なるが、下部分に取り付けられていることが多い。
 電池を換えても点かなければ、点火器自体の故障が考えられるので、業者を呼んで点検してもらおう。
点火器の交換で250元ほど(出張費、材料費込み)。
 なお、サービスアパートメントであれば、電池式のところはほとんどない。
上海では近年でもガスによる事故は多いので、不安を感じたらすぐに大家や管理会社へ連絡を!

水漏れしている!

配管接続の不備が大半
被害大なら保険会社にも

 水漏れは、配管接続部の処理の不備によるものが多い。
特にキッチンのシンク下は、要注意スポット。
カビ程度で済めばまだ良いが、気づかぬうちに水漏れで階下の人に迷惑をかけており、賠償金請求をされたというケースも少なくない。
 小さな水漏れであれば、ガムテープなどを重ねて巻いておけば応急処置できる。
ただし、放置しておくと大きな水漏れを招きかねない。
会社から帰ると、床が水浸しだったという事例も…。
水漏れを発見したら、まず速やかに物業・大家に伝え、修理をお願いしよう。
目安としては約100~150元程度。相見積もりをとって交渉すれば、さらに下がることもある。
 なお、上の階の人の水漏れにより自分が被害を受けた場合、あるいは工事の不備が原因で水漏れし、階下の人に賠償金を請求された場合は保険が適用されるケースが多い。
保険会社にも報告しておこう。

ゴキブリ発見!

まず侵入を断ち
グッズで物理的駆除へ

 〝見てしまった〟という言葉が相応しい事態。
上海のローカルアパートでは、ゴキブリに加え、ネズミの出現報告もある。
 どちらにしろ、思い当たる侵入ルートをシャットアウトすることが第一。
ゴキブリならお風呂場やキッチンのシンク、排水溝は使用しない時は蓋をしたり、ネズミなら被害の多い場所の近くに壁の壊れや穴がないかをチェックし塞ぐこと。
そして、餌となるものを戸棚や密閉容器に入れ、生ゴミの管理や食後の食器類をすぐ洗うことなども忘れずに。
特にネズミの駆除は、プロの業者でも1匹1匹捕まえる作業なので、根気くらべの長期戦になることを覚悟しよう。
 予防線を張ったら、あとは物理的駆除。
上海でもゴキブリホイホイやホウ酸団子のようなグッズ、ネズミ用の粘着シートを販売している。
こうした被害でも大家に伝えると、費用を一部負担してくれることもある。

家の中に鍵忘れた!

まずは物業・大家に!
鍵屋の開錠は100元~

 上海のマンションのドアは基本オートロックなので、うっかり鍵を持たずに出て、ドアがパタンと閉まると最後。
ゴミ出しやコンビニなど、ちょっと出る際にやってしまいがちだ。
 打開策として、一番手っ取り早いのは、物業(管理・警備会社)や大家に伝えて、スペアキーで開けてもらうこと。
その意味でも、携帯電話や物業・大家の電話番号は肌身離さずに!
 だが、もし連絡がつかない場合は鍵屋を呼ぶ方法もある。
上海コールセンターに電話して、鍵屋を紹介してもらおう。
開錠料は100~200元程度。
型から新しい鍵を作ってもらうには1時間前後かかり、1回150元程度必要となる。
 スペアキーなら、10~20元ほどで、10分程度で作成してもらえる。
スペアキーを作ったら、近くに住む信頼のおける友人に預けておくのも1つの手だ。

タクシーに忘れ物した!

レシートの有無が鍵
各社の忘れ物ダイヤルに

 もしレシート(発票)を受け取っていれば、それを見て該当会社の忘れ物ダイヤルに電話し、タクシー番号や乗車・下車時間を伝える。
各社とも外国語でのサービスはないため、中国人や中国語のできる友人に電話してもらうのが望ましい。
 最大手の「大衆」では、発見の有無に関わらず、3日以内に連絡がある。
「海博」も同様に5日以内に連絡をするようだ。見つかった場合は、届けてくれることもあれば、指定場所に取りに行く必要があることもある。
 なお、領収書を受け取っていない場合は、以下が手がかりとなる。
①車の色、②乗車・下車時間と場所、③支払った金額、④車内のマーク(運転座席の後ろにある『バナナ1』)など。
もし交通カードで支払った場合は、地下鉄などにある交通カード自動入金機で履歴を確かめよう。
下車時間と支払い金額を知ることができる。
レシート(発票)を受け取っているかどうかが、命運を分けるケースが多い。
受け取っていれば、レシートを見て該当会社の忘れ物ダイヤルに電話し、タクシー番号や乗車・下車時間を伝える。
各社とも外国語でのサービスはないため、中国人や中国語のできる友人に電話してもらうのが望ましい。
 最大手の大衆タクシーでは、発見の有無に関わらず、3日以内に連絡がある。
海博も同様に5日以内に連絡をするようだ。
見つかった場合は、届けてくれることもあれば、市内の指定場所に取りに行く必要があることもある。
 なお、領収書を受け取っていない場合は、以下が手がかりと
なる。
①車の色、②乗車・下車時間と場所、③支払った金額、④車内のマーク(運転座席の後ろにある『バナナ1』)など。
もし交通カードで支払った場合は、地下鉄などにある交通カード自動入金機で履歴を確かめ、乗車時間や支払い金額を知ることができるので試してみよう。

カードがATMに吸い込まれた!

パスポート持参で窓口へ
操作中はうっかり禁物

 ATM操作中に携帯でしゃべったり、お金を鞄にしまったりして、カードを30秒放置していたら、カードが差込口に吸い込まれた! ということがある。
これはセキュリティのためで、逆に言うと、カードを取り忘れた時、後に使う人に悪用されるのも防ぐため。
 銀行内のATMなら、パスポート原本を持って窓口へ。
その場で返してくれる銀行もあれば、返却まで約1週間を要する銀行もある。
銀行支店が近くにない場合は、まず利用銀行のホットラインに電話。
中国銀行ではダイヤル後「3」を押すと日本語となるほか、多くの銀行は英語対応可。
電話で吸い込まれたことと、利用したATMの場所を伝える。
その際、本人確認のため、パスポートや通帳、カード番号などを尋ねられる。
もし番号が分からない場合は、残高など答える。
その後、最寄りの支店に赴き申請すると、その場でまたは後日返却してもらえる。

~上海ジャピオン3月6日号より

最新号のデジタル版はこちらから




PAGE TOP