GW直前!これで安心お土産選び①:半日お土産コース 豫園商城~東台路~新天地

 今回、半日お土産コースを体験してくれたのは、上海歴11年の『とも姉』と上海歴3ヵ月の『ユーマ』の会社の先輩後輩コンビ。2人は豫園商城の「上海老飯店」前で待ち合わせた。

 豫園商城は、上海最大のお土産スポットだけあり、いつも観光客でごった返している。園内には茶葉や漢方などの食品系、印鑑や扇子、二胡などの工芸品、その他、シルク雑貨やパンダグッズなどを扱う小さな店がズラリ。ここでの買い物に必要なものは値段交渉力。うまく交渉すれば、言い値や表示価格の半額以下になることもある。

【豫園】
11:00~
 半日お土産コースをスタート。「上海老飯店」脇の豫園新路から園内へ進むと、とも姉はキュートなパンダストラップと、その向かいの食品販売店にある五香豆を早速購入した。続いてハーゲン・ダッツを左に曲がり、豫園の中でも一風変わった雰囲気の店「一甸之家」へ向かった。ここには、箸20元、ピアス30元~、スカーフ50元~など中国雑貨がある。

 ユーマは印鑑を売っている店を数軒あたって、一番安い店で購入した。作り方は印材を選択し、それから彫って欲しい文字を書いて店員に渡すだけだ。所要時間は約15分程度。文字は漢字以外にも、平仮名やアルファベットもOKだ。
12:00~
 彫り終わるまで少し時間がかかるので、2人は園内南側にある香港デザートの店「満記甜品」で昼食タイム。豆腐花(ふんわり豆腐にシロップをかけたもの)や西米露(タピオカ)が10元~26元で楽しめる。店内は隣の「亨食78」とつながっており、ラーメンの注文もできる。
13:00~
 お腹を満たした後は、園内の凝暉路にある中国伝統芸能の実演販売所へ。切り絵や針金で作る人力自転車など眺めているだけでもおもしろい。花文字に興味を引かれたユーマは、友達の名前で花文字を作ることにした。店員に文字を告げると、目の前で制作開始。気がつくと周りには、ちょっとした人だかりができていた。所要時間は10分程度、価格は約60元~。
13:25~
 頼んでおいた印鑑を受け取ると、2人は次のお土産スポット・東台路へ向かった。

【東台路】
13:30~
 豫園商城から東台路へは徒歩25分程度。豫園商城から西へ向かい、河南南路にぶつかったら大境路に入り、寿寧路、柳林路と道なりに進むと左手に骨董市場が見える。ちなみにタクシーならワンメーターの距離だ。
14:00~
 東台路に到着。陶磁器や時計から、刀や仏像の頭まで骨董ともガラクタとも見分けのつかない商品を扱う店が、約200㍍続く細い路地に軒を連ねている。値段は、茶碗約10元~、アクセサリー約10元~、パンダ柄の小物入れ約10元、ポストカード8枚入り約20元といったところ。露店の裏には、レトロな電話やカメラ、タイプライターなどが置かれた高級店もあるので、覗いてみるだけでもおもしろい。ここで値段交渉力と同じくらい必要になるのが選美眼。実際、小物入れや人形などはアクセントとして部屋にディスプレイしたくなる商品も多い。

 とも姉は、アクセサリーを中心に物色し、珠ひとつひとつに細かな絵と中国語を描いた数珠タイプのブレスレットを1本25元と言われるも、2本18元で購入した。珠の形もハート型や魚型など、意外と凝った細工を施してあるものが多い。その後は、黙々とカラフルな陶磁器の茶碗をいくつか選んで買ったり、露店の裏側にある店に入り、アンティークな置時計を眺めたりしていた。
 ユーマは、ニンマリ笑顔のブタの置物、男の子と女の子の怪しい人形、こん棒、鉄の爪などを見つけてテンションが上がり気味。友達用に笑えるお土産を買うにはもってこいの場所だ。最初は、あれこれ見ていたが、そのうち麻雀牌にポイントを絞り、商品を見て回わり始めた。龍などが描かれた皮製のバックに入ったものが、ここでは一般的のようだ。
14:45~
 ユーマが洒落た小物入れに入った麻雀牌を発見し、値段交渉を開始。店員に520元と言われたが、立ち去る振りなどを繰り返しながら徐々に値段を吊り下げ、最終的に160元で購入できた。中国語で店員との値段交渉を楽しむのもいいが、ウンチクを言われて、まるめこまれることもあるので、中国語を話さず電卓の叩き合いをするのもひとつの作戦だ。
15:20~
 骨董品漁りに少々時間をとられたが、2人は最後のお土産スポット・新天地を目指す。

【新天地】
 新天地へは、東台路と交差する自忠路を西へ向かって歩くのみ。徒歩7分で到着した。
 新天地は興業路を挟んで北里と南里に分けられ、シノワズリなインテリア雑貨店や高級茶葉・茶器販売店が点在している。どの店も洗練された高品質の商品を扱っているだけに価格は全体的に高めだ。ここでは値段交渉力は必要ない。その変わり資金力が問われるシビアなエリアだ。
15:40~
 歩き疲れた2人は、北里にある「堯陽茶行」2階の茶館で一休みした。テラス席のカフェが並ぶ新天地において、落ち着いた隠れ家的な雰囲気だ。料金は鉄観音やジャスミン茶などが1人30元~50元程度。この茶館への階段は、隣の店舗の「雨田小芸」にあるので注意が必要だ。

16:10~
 休憩を終えると、とも姉は、「上海灘」、「アナベル・リー」、「上海組合」などでシルク製の中国雑貨を見て回り、ジュエリーケースとコスメポーチ各130元を購入。続いて、アクセサリーショップ「瓊耳唯品」に立ち寄った。価格は有名デザイナーが手掛けているだけあり、イヤリングでも300元~1000元程度とちょっと高め。店を出ると、南里にある中国茶葉販売店「福林堂・新一代」に移動し、家族用に美顔減肥茶と健胃消滞茶各39元を購入した。次は、「シンプリー・ライフ」でお香探し。シンプルなスティックタイプのものから、小龍包の蒸し器のような容器に入ったものまで色々ある。この店には、お土産だけじゃなく、ついつい自分用にも買いたくなるものが多い。
 ユーマは北里にある茶器専門店「長青藤」に向かった。ここには、紫砂泥という独特の原料を加工して作られた紫砂壷など1500元以上するような高級茶器が並ぶ。そんな店内で、竹をあしらったハイセンスな茶器・仿竹壷50元を見つけて、衝動買い。その後、「新天地ギフトショップ」で「臭豆腐」や「八宝菜」など中華料理が描かれたTシャツなどを選んでいた。
17:00~
 太陽が傾きかけたころ、2人の半日お土産コースも終了した。

 もうすぐ迎えるゴールデンウィーク。日本に帰り、家族や友人と久々の再会を心待ちにしている人も多いのでは?週末の午後を利用してお土産を買い、感動の再会に演出を加えるのもいいだろう。

~上海ジャピオン2006年4月21日発行号より

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