中国ラジオの時間

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朝イチはこれで決まり

上海の数あるラジオの中で平均聴取率が最も高いのが、このニュース番組。
番組開始の1983年から毎日、国内外のニュースはもちろん、スポーツや気象情報などを伝える。7時50分頃から始まるコーナー「匯聴天下」では、「月餅の公費購買禁止」や「新学期開始」など、市内で話題になっているニュースについて取り扱う。上海だけでなく、浙江省や江蘇省など、近隣地域でも聴取可能。毎日、最新の情報を朝一番に知ることができる。

リスナーはドライバー

交通情報番組「上海交通広播」。こちらは朝8~9時と通勤・通学ラッシュ時めがけて放送し、市内主の道路状況を伝える。リスナーは主にタクシー運転手やマイカー通勤者が多い。
メインDJを務めるのは、人気ドラマ『愛情公寓』に出演し、女優としても活躍する榕榕。サブの男性DJとのトークの掛け合いで番組を進める。番組内では、リスナーからの生電話やメールで、生の道路情報も伝え、交通状況をシェア。また、17時から放送される「陽陽主播台」では、夕方の帰宅ラッシュ時の交通情報を伝える。

市民の味方、渠成

生活情報をメインに届ける「上海都市広播79・2」局の「渠成熱線」。渠成とゲストの法律専門家が、同局ホットライン(6278・0792)にリスナーから寄せられる消費者トラブルに回答し、解決に努める。
こちらは20年続いている同局の看板番組で「ネットショップで詐欺に遭った」、「レシートがなくても返品できるか」など、買い物に関する質問が多い。これに対し渠成が、リスナーが該当する店に直接電話を繋ぎ、事情を確認した上で、法律に則り、解決策を探る。

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午後の息抜きタイム

昼休み中のサラリーマンやOLをターゲットとした音楽番組。
〝負担ゼロ〟という名の通り、快適でリラックスできる時間を提供するのがコンセプトとなっている。紹介する曲は国内ポップスや洋楽を含め、スローテンポなものが多い。DJの真真が、世界の奇妙奇天烈なエピソードを紹介する「花花世界」や、最新の流行語について触れる「世説新語」などの人気コーナーを曲に挟まれる形で展開。彼女の柔らかく滑らかな声とともに、耳と心のデトックスを体感しよう。

生活トラブルに答えます

生放送で、電話やミニブログ「微博(ウェイボー)」に寄せられた、リスナーからの質問に専門家が答える。
番組中には、上海市民ホットライン「12345市民熱線」や「上海民政962200」など、生活相談窓口のスタッフが出演し、質問者にアドバイスする。寄せられる質問は「医療保険の適用範囲」や「退職金受給の可否」、「新しい車検制度」など、生活や労働上における問題が多い。また、電話にて上海語で質問するリスナーが実に多く、市民にとって身近な生活相談番組と言える。

最新ポップスなら

上海で平均聴取率が最も高い音楽ラジオ「動感101」の看板番組。1993年の放送開始以来、市を含む華東地区で聴かれている。
リスナーからの投票による同局独自のランキング「東方風雲榜」中の流行曲を紹介する。毎年3月には、アワードも行われ、最優秀歌手や最優秀シンガーソングライターなど、計20近くの部門で表彰。中国の最新ヒット曲はこの番組でチェックしよう! なお、毎週土曜日10時~11時の「東方風雲榜掲榜」でも、同ランキング中の曲を紹介。

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ラジオで楽しむドラマ

「渠成熱線」や夕方のグルメ番組「今天吃什麼?」と並び、同局の代表番組となっている。
DJは沈蕾と暁林が担当し、2人が繰り広げる、上海語を交えた軽快なトークが特徴。「養老金(国民年金)」や「上海書展(上海ブックフェア)」など、ニュースで話題になった出来事をテーマに取り上げ、それについてリスナーから寄せられたコメントを読み上げる。四字熟語を上海語で発音し紹介する「儂伊講阿拉講」も人気。

上海語で聴く番組

市で初となる「故事(物語)」をテーマとしたチャンネルで、武侠小説や時代小説、現代小説のほか、童話やラジオドラマ、人物伝記などを放送する。
その中でもリスナーからの反響が大きいのは、毎日18時半オンエアの「迷案劇場」。現在同番組で放送中の「刑警803」は、上海市公安局虹口支局の所在地、中山北一路803号から取ったもので、実在公安局をモデルに、主人公の警官・劉剛が難事件に立ち向かう様子を描く。

辛口の恋愛相談

音楽ラジオ「動感101」の恋愛相談番組。リスナーからのメールと生電話で寄せられた悩みに、女性DJ・羅毅が答える。
午後の「東方風雲榜」で流行ナンバーを颯爽と紹介する羅毅だが、同番組では少し厳しめの恋愛アドバイスをする辛口DJに。「你這就是大男子主義呀!(あなた、それって男性優位主義よ)」や「你們分手吧(もう別れなさい)」といった具合に、男女に関わらず、辛口のコメントでブッタ斬る。電話相談は毎回3人ほど。そのどれもが羅毅に怒られることが多いが、ある種本音で対応してくれると評判で、助言を求めて電話するリスナーが後を絶たない。

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深夜までお供します

1992年の放送開始以来、深夜番組として人気を博している。
月・火・水曜のパーソナリティは夢暁、金・土曜は葉沙が担当。公開中の映画が話のテーマになることが多く、この話題に沿って、トークを展開させていく。日曜に哈,話題の新書を紹介する「子夜書社」や、DJお気に入りのオールディーズを流す「聆聴経典」などの人気コーナーを持つ。

就寝前の一曲を

市内のラジオ局では最も遅い時間帯にオンエア。
番組タイトルは、DJ・万芳の同名アルバムから取られた。彼女の包みこむような温かみのある声と、彼女の選曲による台湾ポップスで週末の「你所不知道的那些夜晩(あなたの知らない夜)」を過ごそう。

外国人から見た世界

「老外看点、換一双眼晴看世界(外国人が見る世界、別の視点で世界を覗こう」を合言葉に始まった番組。
メインの中国人司会者のほか、フランスやアメリカなど、異なった国々の司会者3人が毎回登場。国内外のニュースを話題に3人が流暢な中国語を操り、自分の考えを述べる。外国人が中国語を話す番組として、留学生から支持を集めている。

1日の終わりに

北京の中央ラジオ局にて放送されている名深夜番組。姚科や雨亭など、パーソナリティが日替わりにDJを務める。
同番組は聴取者ひとり1人に語りかけるような、姚科のナレーションが印象的。独特の語りで。恋愛や青春に関する詩や物語の一節を読み上げ、リスナーを声の文芸の世界に誘ってくれる。合間に曲を紹介するほか、リスナーからのハガキやメッセージも紹介する。この番組を聴かないと1日は終わらないというリスナーも多い。

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~上海ジャピオン2014年9月12日号

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