中国TV バラエティ Now!

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天真爛漫な子どもたち

韓国「MBCテレビ」による人気バラエティ番組『パパ、どこ行くの?』の中国版。第1シーズンが始まるやいなや瞬く間に人気を集め、今年6月には第2シーズンが放送された。

出演者は5人のパパと子ども6人。2泊3日の農村体験で、親と子がそれぞれの任務を遂行していく。ゲームを通して子どもたちの成長ぶり、普段は見られない芸能人たちのパパぶりが垣間見れる。第2シーズンは陸毅、呉鎮宇、黄磊、曹格、楊威の5組が登場する。

親子愛に涙が止まらない

第2シーズンは重慶市の「白果村」に始まり、浙江省建徳市の「新葉村」、内モンゴル自治区フルンボイル市の「伊利牧場」、さらにはニュージーランドなど全8ステージ。泥サッカーやバスケットボール、ラグビー対決などを通し、現地の人々との交流を深める。また親子は、食料の調達から調理までを協力して行う。中国台湾ではパイナップル狩りを手伝い、ジュースやゼリーを作って販売、手にしたお金で昼食にありついた。最初は戸惑っていた子どもも、段々打ち解け積極的に声をかけていく。夕食は船を出し、パパが獲ってきた海鮮を使ってBBQ。時に汗を流し、時に親子の愛を確かめ合う姿に涙を誘われる。中国の親子のあり方、そしてその絆を強めることができる、心温まるバラエティ。最終回にはママも登場し、映像とともに旅を振り返る感動のクライマックスが待ち受ける。

今シーズンは、10月3日(金)で最終回を迎えた。期待される第3シーズンの放送は、来年の夏を予定。まだまだ人気が続く同シリーズ。中国バラエティを語るにはコレを押さえておいて損はなし!

 

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中国の『笑っていいとも』

湖南テレビが1997年から放送している、芸術娯楽番組。特技を持つ一般人や有名芸能人をゲストに迎え、毎回様々なゲームを行う。日本でいうところの『笑っていいとも』。98年には「第16回中国電視金鷹賞」の総合性文芸部門で作品賞を受賞、このほかにも多くの受賞記録を持つお茶の間の人気番組だ。何炅、謝娜、李維嘉、杜海涛、呉昕の5人メンバーとなったのは2006年。面倒見が良く、まとめ役の李維嘉、気が強いおてんば娘の謝娜、ポッチャリ体型でイジられキャラの杜海涛と、個性溢れる5人のコミカルな掛け合いが楽しい。

最近の放送では最終回を迎えた『爸爸去哪兒第2季』から、W杯の男子体操競技金メダリストの楊威と、そのチームメイト・李小鵬家族が登場。楊威の息子と李小鵬の娘が、平均台や鉄棒のぶら下がり対決を行い、父親譲りの才能を披露した。

ホットな芸能人が出演

同番組にはこれまで、イーソン・チャン(陳奕迅)やフェイ・ウォン(王菲)などの有名歌手、さらには海外の大物ゲストも参加。ゲスト参加型の企画を中心としていて、「インディアンポーカー」の要領で、額に貼られた紙に記された行動をしたら負けというゲームや、演技かそうでないかを見分ける「真真假假」、泡を使った科学実験と、創作ゲームが満載。ほぼ毎回異なる企画が用意されているため、新鮮味があって楽しめる。

放送がスタートして17年、中国のお茶の間を楽しませ続けてきた老舗バラエティ番組。有名人の素顔に出会えるのはもちろん、気軽に挑戦できるレクリエーションがたくさんあるので、中国人の友達とゲームして遊ぶ時に役立つかも!?

 

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公開オーディション番組

日本で視聴者参加型の歌番組と言えば『NHKのど自慢』だが、今中国で人気を集めるのは、オランダのオーディション番組『The Voice of Holland』の国内版『中国好声音』。2012年7月にスタートし、その人気は留まるところを知らず、すでに第3シーズンを迎えた。

番組構成は、中国の名だたる大物歌手4人が、ステージを背にして座り、出場者の歌唱力を審査。合格なら「I want you」ボタンを押してイスを回転、自分の弟子にスカウトすることができる。そして16人×4チームでリーグ戦を行い、各チームの勝者4人を担当の審査員が指導、最終対決に挑むという仕組みだ。

ハイレベルな戦いが見物で、この番組への出演をきっかけに、歴代の決勝、準決勝へと勝ち進んだメンバーたちが、続々と歌手デビューを果たしている。

お気に入りを見つけよう

ファイナルは公開で行われ、今回は10月7日(火)、北京首都体育館で開催。そして王者に輝いたのは、ヒット曲『山不転水転』で知られるナー・インとタッグを組んだ張碧晨。実力派ロック歌手、ワン・フォンチームの帕尔哈提の人気も高く、優勝候補と予想され、惜しくも決勝戦で敗退した。

リーグ戦で展開する同番組では、自分のお気に入りのメンバーを決めて、応援ができる。毎回のステージで、出演者と一緒になって一喜一憂できるのが醍醐味だろう。

全国からオーディションで選ばれた実力派たちのステージは、どれも聴き応えたっぷり。期待される第4シーズンは来年6月頃の予定とか。未来のスターを一緒に発掘しよう!

 

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韓国の番組が全面協力

芸能人たちが数々の指令に挑戦していくミッション型体験バラエティ。韓国の番組『ランニングマン』が中国で放送されて大ヒットしたのを受け、浙江衛星テレビが韓国の制作チーム「SBS」の協力を得て中国版を制作した。8月28日(木)にクランクイン、10月10日(金)からレギュラー放映を開始。出演者には、映画『中国合夥人』で主演を務めたダン・チャオ、中国香港の俳優・ウォン・チョーラムを始め、抜群の美貌を備えるアンジェラ・ベイビーなど、ホットな芸能人が顔を並べる。

芸能人たちがハッスル

記念すべき第1回は、白蛇のお宝を探して3チームがともに試練に立ち向かう。足ツボマットの上を這ったり、おばちゃんをおんぶしたりする体力勝負から始まり、春巻きの具材を包む順序を記憶、間違えば仲間がプールにドボンと落ちる記憶力勝負。最終ステージでは、ブリーフケースを探して宝箱を開けるのだが、そこに現れるのは韓国の『ランニングマン』のメンバー、キム・ジョングク。歌手とは思えないほどの鍛え抜いた肉体で、メンバーの前に立ちはだかる。背中に貼ったネームタグを取られると失格となってしまうのだが、果たして無事にお宝をゲットできるのか?

第2回では、男女ペアになり、互いの愛を確認。広い畑の中からパートナーを見つけ出したり、ビーチフラッグの要領で、プール中央に置かれたハートのオブジェを取り合ったりと、白熱のバトルが展開する。そして最後は恒例のネームタグを取り合う鬼ごっこが開始。男女ペアのうち女性だけが生き残り、たくましい姿を披露する場面も。芸能人たちのリアルな心理戦を楽しもう。

 

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男女の恋愛観を覗く

中国式カップリング番組。ズラリと並んだ独身女性総勢24人が、4~5人の男性を審査していく。女性は気に入らなければ手元のボタンでパネルの色をOKのピンクからNGのブルーに変えることができる。最後までピンクのパネルの女性が残っていれば、男性側に選択権が移り、お互いが気に入ればカップル成立♪

これまで放送された回でのカップル成立率は、約4割。審査項目は外見に始まり、プロモビデオやフリーの質問トークなどが展開するのだが、そこでまず関門となるのがプロモ放映。自分の趣味や恋愛遍歴の紹介の時は比較的票が安定しているが、終盤の友達からの暴露トークで状況が一変する。「女性みんなにやさしい」、「メールを返すのが遅い」、「細かい性格だ」など、なぜかマイナスイメージのコメントが出そろい、多くの男性が票を失う傾向にある。

光頭の実力派司会者

同番組の看板となっているのが、スキンヘッドが特徴的な司会者の孟非。声やリアクションが大きいわけではないが、出演者の魅力を引き出す話術は、まるで明石家さんまのようだ。時に会場の笑いを引き起こし、時に真面目なアドバイスを送る。また孟非と一緒にこのカップリングを見守るのが、心理学者の黃菡。専門家としての知識を交えながら、的確なアドバイスを行う。また男性陣の味方となってくれる男性ゲストも。最近、トン・ダーウェイ(佟大為)から黄磊に交替した。

ほかにも『百里挑一』や『愛情保衛戦』といったカップリング番組はたくさんあり、中国での人気が伺える。現代中国を知るうえで、恋愛バラエティは外せない!

~上海ジャピオン2014年10月31日号

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