ローカルニュースで振り返る 2014年ってこんな年!

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まずは上海人が選んだ上海のニュースから。マーケティング会社に依頼し、市民100人を対象に実施したアンケートの結果やいかに?

1位 食肉偽装問題

今年の上海トップニュースと言えば、やはりコチラ、上海の大手食品会社「上海福喜食品有限公司」による賞味期限の改ざん、期限切れ製品混入事件だろう。同社は、マクドナルドやケンタッキーなどファーストフード大手に食材を卸すサプライヤーだったこともあり、上海はおろか中国全土、ひいては日本をも震撼させる一大事件だった。

問題発覚後は、マクドナルドからハンバーガーが消えるという何とも信じがたい状態。牛丼屋で牛丼が食べられないくらいショッキングだ。

2位 iPhone6発売

米アップル社の新製品「iPhone6」が、日本より約1カ月遅れの10月17日(金)深夜0時、中国で発売された。

今回の新モデルは、「iPhone6」と「iPhone6 Plus」の2種。中国本土の先行発売が見送られたことが、消費者の購買欲にさらなる火を付けた可能性も!?

3位 〝1人っ子政策〟規制緩和

今年、度々ニュースに上った〝1人っ子政策〟規制緩和。日本が少子化対策に躍起になる中、中国では1979年より夫婦2人に子どもは1人のみとする人口規制を続けてきた。しかし急速な高齢化に伴い、人口構成の矛盾が問題視、政策の見直しが進められている。まさに人口比率が逆ピラミッドを辿る中国、今回の規制緩和が歯止めとなるか。

4位は市内大手マッサージ店の経営不振問題。会員サービスが一時停止、数万人を超える会員がパニックに。5位の新型タクシーは、クラシックな車体に、フリーWi―Fiと空気清浄機を完備。初乗り運賃は18元+燃油費1元。値は張るが、限定50台に惹かれる。

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世界的にも注目のニュースが舞い込んだ2014年。その中から、上海人が選んだニュースはコレだ!

1位 北京でAPEC開催

北京で行われたAPEC首脳会議。市では、政府機関や学校などが6連休となり、自動車の通行規制を強化、工場の稼動も停止に。そのおかげで、会期中の北京の空は澄み渡り〝エイペックブルー(APEC藍)〟と呼ばれた。まあ、それもあまり長くは続かなかったのだが…。

2位 株式市場の上昇止まらぬ

 11月末、中国は株式市場の時価総額で3年ぶりに日本を抜き、世界2位に浮上。中国当局による〝反腐敗〟の取り組みに投資家の信頼が高まっているとの声もある。止まるところを知らない中国株式市場。はてさて、2015年はどうなる?

中国は株取引をやっている人が多いイメージがあるが、株価上昇で一攫千金を得た人もいるのでは!?

3位 もはや独身は関係ナシ

毎年恒例、11月11日の〝独身の日〟にちなんだ大規模セール。

大手ショッピングサイトを運営する「アリババ・グループ」の決済額は、昨年比5割増の571億元。さらに主要ショッピングサイトの総取引額は1000億元に。中でもスマートフォンの「小米」の人気が高かった。

4位は雲南省で起きた大地震。死者617人、行方不明者112人、負傷者は少なくとも3143人と言われる。この犠牲の大きさは耐震性や人口密度の高さにあるとみられているが、これがもし上海だったら…? 想像するだに恐ろしい。5位はマレーシア航空MH370便行方不明事件。クアラルンプール発、北京行きのこの便には、160人の中国人が搭乗していた。未だ事件は解決しておらず、その後も様々な憶測が流れている。

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世間を揺るがすような〝事件〟ではないけれど、当事者にとっては一大事な「B級ニュース」。中でもこれはビックリ! をピックアップ。

1位 おばちゃんダンス国境越え

中国の隣国ロシアはモスクワにある観光名所「赤の広場」での出来事。中国人旅行客のおばちゃんたちが、あの公園でよく見かけるダンスを踊り、人々の注目を集めた。警察が駆け付けると、散り散りに姿を消したという。

これまでも世界の観光地で目撃されている、〝踊るおばちゃん〟。ネットでは「次はホワイトハウスか」など期待の声も。

2位 泳いで中国台湾移住計画

チャレンジャーなニュース。黒龍江省から沿岸地域に出稼ぎに来ていた62歳のお爺さんは、中国台湾への移住を考え、200元の救命胴衣を購入。福建省アモイ市から泉州市の小金門島へ泳いで渡ったところを、金門海岸巡防総隊員に捕まってしまった。発見時には「ちょっと見つけに来るのが早かったな~」と大口を叩くも、所持品は現金847元と鍵束のみだった。

3位 トイレ待ちで電車ストップ

日本でも電車の遅延には遭遇するが、こんな理由は許せない! 江蘇省南京市で、地下鉄10号線に乗っていた男が「浦口万匯城」駅に停車すると、車両の扉に段ボールを挟み、ドアが完全に閉まらないようにしてトイレへ行った。約2分後、男は再び乗車、2駅先で下車した。その場にいたら怒り心頭間違いなしのニュースだ。

4位はドジな空き巣ネタ。江蘇省宿遷市で、住人に見つかった空き巣犯が、ごまかそうとして「僕はスーパーマン」と5階から飛び降り、頭部を負傷した。5位は、安徽省安慶市の〝寄生性双生児〟。7カ月の男児の体内から見つかった女児の体長は18㌢だった。

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実業家から芸能人、スポーツ選手まで。今年メディアを騒がせた話題の人を振り返ってみよう。

1位 劣等生からの奮起!

今や世界的にその名を知られるアリババ、陶宝の創始者であるとともに、公演家としても名高いジャック・マー(馬雲)。

大学受験に2度失敗するなど挫折を味わった彼だが、卒業後、大学講師の職を経て、1999年に「アリババネット」を創業。2005年に中国ヤフーを買収し、07年、日本のソフトバンクの取締役に就任した。

今年の世界長者番付では、見事アジア1位となり、総資産は250億㌦。青年実業家を目指す若者たちの憧れのアイコンとなった。

2位 巡り巡って結ばれる2人

バツイチ同士のビックカップル誕生か!? と巷を賑わせているのが、こちら。

フェイ・ウォン(王菲)45歳、ニコラス・ツェー(謝霆鋒)34歳、11歳差の年の差カップル。実はこの2人、2000年~03年に交際したものの一旦別れ、それぞれ伴侶を見つけ、結婚生活を送るが、ともに離婚。11年越しの復縁を果たした。

彼らを、本当の愛と称賛する声もあるが、ニコラス・ツェーの元妻・張柏芝への同情の声も。しかし、愛し合う2人はもう止められない!?

3位 女遊びで痛い目に

実力派俳優・黄海波の買春事件。ドラマ『咱們結婚吧』に主演し、まさにノリに乗っている時に、何とも残念な話だ。

5月、女性を連れてホテルから出てくるところを、張り込んでいた警察によって逮捕。この事件を受け、今年の上海国際映画祭出品で注目を集めていた主演映画『勝利』の公開がお蔵入りとなった。

最近の報道によると、半年の刑を終えてまもなくアメリカへ移住。彼にとって唯一の救いは、恋人・曲柵柵が彼を見捨てず待っていたことだろう。

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微信やLINE、微博などで用いられるネット用語を始め、続々と登場する新語たち。今年はツッコミや呟き系が多かった。

1位 成金を皮肉るひと言

今年イチバンの流行語はこちら。詐欺に逢ったお爺さん曰く「途中で気付いたが、7万元なんて少額じゃ警察は動かないと思って、騙され続けてやった」。これを知ったネットユーザーが「有銭就是任性(金持ちだからできること)」と皮肉を込めて突っ込んだ。そのほか、他人に理解されない買い物をする時に「私の勝手でしょ」の意味で使う。

2位 返す言葉もない時に

こちらもネットで大流行、関連スタンプなども出回っている1人ツッコミ。武漢の若者たちの間で何故か流行していたこの言葉を、オンラインゲーム「英雄連盟」でユーザーが好んで使い始めた。理屈では説明できない感情を表し、「呆れた」や「参った」などの意も。残念なナルシスト男が、「オレってカッコイイだろ?」と言ってきた時のあなたの気持ち、それが「我也是酔了」!

3位 美少年に萌え萌え♡

「小鮮肉」は、若くてイケメン、ソフトマッチョな新世代アイドルを指す。また恋愛経験が少ないという点もポイント。今、中国初のアイドルとして注目を集める「TFBOYS」は平均年齢15歳以下で、まさに「小鮮肉」の代表格! 国境を越えて胸キュンなファンが続出中とか。

4位は、女優・馬伊琍の言葉から。夫の不倫が発覚し「恋愛雖易,婚姻不易,且行且珍惜(恋愛は簡単だが、結婚生活は難しい。毎日を大切にしないと)」と微博に投稿した。5位はネット上でのイタズラが発展。気持ち悪い男の写真とともに、自嘲的に「伝説の男だから、僕を追わないで」とコメントする、シュールなチャイナジョークだ。

~上海ジャピオン2014年12月26日号

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