ヨウヘイの モテテクチャレンジ

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楽器ができればモテる!?

最近、彼女が「ピアニストってカッコいいわ」と言っていたのを聞き、「そうか、俺に足りないのは音楽性だ!」と短絡的思考に走ったヨウヘイ。

すぐさま「ルバート音楽教室」の門をノックした。かつてギターに挫折した経験を持つヨウヘイは、ギターよりも弦が2本少ないウクレレに挑戦することに。

今回の講師は、16歳でボストンに留学しロックやジャズのギターを学んだ大野先生。「〝ハワイのジミヘン〟と呼ばれるウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロを越えるぜ」と豪語するヨウヘイを優しいまなざしで迎えてくれた。

まずは基本となる音階とコードから。一通り覚えたら早速実践へ。初心者向けの曲『ハッピーバースデートゥーユー』やエルヴィス・プレスリーの代表曲『ラヴミーテンダー』の原曲『オーラ・リー』に挑戦。

ところが、気合が入り過ぎたのか指に力が入り、たどたどしい。初めてだからと、先生に一部を簡略化してもらい、なんとか弾き終える。

最後は大野先生に軽妙なブルースを披露してもらい、ウクレレの魅力について聞いてみた。「それはなんと言っても手軽さと自由さだよ」。

サイズが小さくて軽く、弦もナイロン製のものがほとんどなので、指への負担も少なく、値段も300~500元とリーズナブルで、使わない時は部屋に飾っておけば小洒落たインテリアに早変わり…と、大野先生のウクレレへの愛は本物だ。

「今度は俺が彼女に愛を奏でる番だぜ」と帰ったヨウヘイの成果やいかに?

info

ルバート音楽教室

住所:栄華東道128号維多利亜大厦F座804室(×水城南路)

TEL:5237-2713、133-1004-7500 (ともに日本語可)

営業時間:10時半~20時

URL:www.ruba-to.com

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ライバルはスペイン人?

ウクレレをマスター(?)したヨウヘイ。生まれ変わった自分を披露すべく彼女をデートに誘ったところ「旅行で友達とスペインに行くの」。

あっけなくフラれてしまった。「次なるライバルはスペインのイケメンか。弾き語りのできる俺に死角があるとすればダンスだな!」と決めつけ、ダンス教室「トリアナフラメンコ」にやってきた。

ここでは、フラメンコの本場・スペインで6年修業した、台北出身のアナ(ANA)先生が、楽しく情熱的に教えてくれる。ヨウヘイが「情熱の化身である俺に、フラメンコはピッタリだ」などと意気込む中、レッスンがスタート。

立ち方などの基本を押さえると、先生がキレッキレのお手本を披露。続いてヨウヘイの番。開始早々、ヨウヘイのダンス…と言うより〝舞い〟はどこか摩訶不思議。

リズムが遅れたり左右が逆だったりするのだが、「背筋を伸ばして重心は一定に」、「力任せではなく、動作に緩急をつけて」と先生から丁寧なアドバイスが。

だが、考えすぎて混乱したのか、ロボットのような動きの連発に、先生も思わず吹き出してしまう。

先生は「口にバラをくわえて踊りたい!」というヨウヘイをなだめつつ、「自転車を逆回しに漕ぐように足を上げて」や「牛の角をイメージして」と具体的な表現を交えて指導、どうにか一連のダンスを終えることができた。

ただ、締めの直前にある一回転がどうしても半回転で止まってしまい、締めのポーズが後ろ向きに。何度トライしてもうまくいかず、ついには見かねた先生がその部分を簡略化。

最後は「オ・レ!」と叫び、ドヤ顔だけは一人前のヨウヘイだった。

info

トリアナフラメンコ

住所:建国西路135号黄浦体育総合楼118室

TEL:135-2448-0330(日本語可)

営業時間:11時~22時

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マジックでメロメロ?

フラメンコならぬロボットダンスを見せられた彼女は「あ、そういえば『ハリー・ポッター』って完結したけど、ツイッターでは未だにマルフォイが大人気らしいわ」とわざとらしく話題を変える。

まったく気付いていない様子のヨウヘイは、「時代は魔法か。魔法を習得してミステリアスな男になるぜ!」とさらなる男磨き(?)を宣言。「90度魔術館」の門を叩くと、日本語が堪能な劉先生が出迎えてくれた。

マジックで最も重要なのは「魅せる」こと。「マジックはタネがあるニセモノ、でもそれを見た人の笑顔は本物だよね」と劉先生は語る。ヨウヘイが神妙に頷くのを確認、いざレッスンスタート。

今回挑戦するのは「瞬間移動するハート」と「消えては現れるハンカチ」だ。やり方を聞いたヨウヘイが「移動しないハート」と「消えないハンカチ」を披露…どうしてこうなった?

どうやら道具に魔力…もとい握力を込め握りしめてしまったらしい。先生が「力を抜いて」、「自然なトークを」、「相手の目を見て」と根気よく指導するも、一向にわざとらしさをクリアできない。

ヨウヘイが「俺ってダメなやつだったのか?」と珍しく肩を落としかけたところ、先生がさらに簡単な「柄の変わるトランプ」を用意してくれた。カードを引き抜くだけで図柄が変わる、幼稚園児でもできそうだ。

なんとかマジックが成功し、大喜びのヨウヘイ。やれやれ、ミステリアスな男を目指すという意気込みはどこへやら。そして彼の背後では、小さな女の子が高度なマジックを成功させているのだった。

info

SUNDAY魔法学院(90度魔術)

住所:南京西路2-68号新世界城8階

TEL:2281-8986

営業時間:10時~20時

URL:www.magic90r.com

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足の長さは馬で補う?

「最近、彼女が冷たい気がする」と上司に相談すると「足が短いからじゃない?」と適当なアドバイスをもらったヨウヘイ。

その言葉を真に受け「今から背は伸ばせない…そうだ、馬に跨れば馬の体高&俺の座高でデッカくなれる!」との発想に至った。この思い違いの甚だしさ、飛躍ぶりはある種天才(と紙一重)かもしれない。

思い込んだら一直線のヨウヘイ。軌道交通11号線から公共バス路線「嘉定北13路」、「嘉唐華支線」を乗り継ぎ、嘉定区の瀏島風景区にある「全進馬術クラブ」までやって来た。

ここは中国馬術協会にも属しており、公式大会に参加可能な資格も取得できるそうだ。今回は初心者用に、少し小柄の馬に乗せてもらった。

「白くはないけど、俺が跨れば白馬以上に白馬だぜ」と斜め上のセリフとともに〝征服〟という名前の馬に跨るヨウヘイ。

ポイントは、鞍にどっかりと座り込んではダメ、馬の動きに合わせて腰を上げ下げすることが肝心だ。馬と息が合えば自然とその動きができるようだが、ヨウヘイは自分の力で動こうとして姿勢が崩れてしまう。

教官から「起(立って)」と「坐(座って)」の掛け声が飛び、それに合わせてどうにかこうにか…。

少々スパルタ気味だが、基礎を大事にする点は好感が持てる。だが、ひと通り入門編を終え、ヘコヘコと覚束ない足取りで戻って来るなり、「アナ先生は優しかったなぁ…」などとぬるいことをのたまうヨウヘイ。

だが「今度は乗馬デートとシャレ込むぜ」と相変わらずへこたれないのであった。

info

上海全進馬術クラブ

住所:嘉定瀏島風景区全進騎馬場

TEL:5995-1818、137-6106-6010

営業時間:9時~18時

URL:www.qjhorse.com

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スイーツ男子(作)

白馬の王子さまになった(?)ヨウヘイ。彼女を乗馬デートに誘うも、最近仕事が忙しくて遠出する時間がないと連れないご様子。

なんとか彼女の気を引きたいところだが…そこでたまたま手に取った雑誌に〝スイーツ男子〟の文字が! 「お、スイーツを作れる男子がモテるのか!」。

思い立ったが吉日、以前取材で知り合った料理教室「ランズキッチン」のエレン先生にスイーツ作りを教えを乞うことに。

「彼女のハートをとろけさせたい」と、何事も直球なヨウヘイ。先生はステキな笑顔を浮かべて「それならフォンダンショコラを作りましょう」と提案してくれた。

「フォンダン」は「溶ける」という意味のフランス語で、まさにヨウヘイの希望にピッタリ。意気揚々とクッキングを開始した。

材料は、ブラックチョコレート、バター、小麦粉、卵、白砂糖、ラム酒。チョコやバターが固まってしまうと完成度に大きく影響するので、手際よくこなすことが重要になってくる。

しかし実は小心者のヨウヘイは、緊張しているのか汗ビッショリ。スポーツタオルが恋人と言わんばかりに、頻繁に持ち場を離れる。

そうこうしているうちに220度に設定したオーブンでケーキが焼き上がり、アイスクリームとミントを飾り付けて完成!

「俺〝スイーツ男子〟っスから」。試作品を会社に持っていったところ「スイーツ男子って甘党の男子のことだけど」。…チーン。

info

LAN‘s Kichen

住所:呉中路405弄(×姚虹路)

TEL:136-0187-0508

URL:blog.sina.com.cn/lapislan

Email:lanskitchen2013@163.com

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~上海ジャピオン2015年5月22日発行号

 

 

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