国内航空会社を徹底比較

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フライト料金の上下幅 〝なる早〟で動くがベスト

旅行に行くと決めたら、最初に気になるのが、フライトチケットの料金じゃ。旅先の時間を作るためにも移動時間はなるべく短い方がいいもんな、フォッフォッフォ。各航空会社のサイトでリサーチしてみたが、長期休暇の国慶節はやはりチケット代が高いのう…各社それほど価格に大差がないわい。

1997年に一度、中国の航空運賃の引き下げが認められたが、過剰な値下げ競争を招く結果となり、業界全体で約24億元もの赤字を抱える事態になったそうじゃ。それを受け2004年に中国民用航空局が、価格設定に上下幅を設けるという「民航国内航空運輸価格改正法案」を施行、旅客一人につき、1㌔メートル当たり0・75元を基準に上限価格25%、下限を45%までと定めたんだとか。そのため各社で大幅な料金差は見られんようになったってことじゃな。

また各社は、収益を増加させるための経営戦略の1つ「イールドマネジメント」という手法を用い、各フライトの時間帯や行き先、出発までの期間など、諸条件によって細かく航空運賃をコントロールしている。わかりやすい例が〝早割〟〝特割〟と呼ばれる割引制度を設けて格安な運賃を提供すること。価格に敏感な利用客を早めに確保して収入ゼロとなる空席を回避し、ビジネスマンなど価格にこだわらないが直前に予約を入れたいという利用客には、高めの料金設定をして収益を確保するんじゃ。また当然ながら人気のある時間帯や行き先、法定休日など繁忙期の場合は価格が跳ね上がる…〝売れる時に売る〟ということじゃな。フォッフォッフォ、なかなかシビアな世界じゃわ。

価格にこだわるワシは、早く予約する以外に安く買う方法はなかったということじゃのう、トホホ。

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約3割のフライトが遅延 選ぶなら〝虹橋空港〟便

旅行先にはなるべく時間通りに着きたいもんじゃよな。ご当地の旨いもの食べたいし、観光地もたくさん訪れたい。ならば、きっちり時間通りに飛んでくれる航空会社を選ばんとなあ。

悪天候や滑走路のメンテナンスなどの理由で遅れがちな中国のフライト。中でも「中国東方航空」、「中国国際航空」、「中国南方航空」はいずれもフライトの3分の1で遅延があったと言う。大きな理由としては、2011~15年に航空会社数が43社から54社に増え、中国各地で1597機あった飛行機台数が2645機まで増加、フライト数が増したことで各社の平均フライト正常率が71・75%にまで落ち込んだそうな。つまり、約3割のフライトが時間通りに飛んでないということじゃな。しかも数分遅れるくらいならまだしも、機内で何時間も待たされるケースがよくあるのう。現にワシも出発前に眠り込んでしまい、目を覚ましてもまだ離陸していなかったなんて経験が何度もあったぞ。フォッフォッフォ。

15~16年の一年間で、フライト数は「中国南方航空」と「中国東方航空」が圧倒的に多いが、フライト正常率のトップ3は「山東航空」の77・57%、「四川航空」75・68%、「中国国際航空」の75・30%となっている。なお、同時期の飛行機発着数トップ10の空港のうち、フライト正常率の上位3つは「昆明長水国際空港」が89・51%で第一位、第二位の「西安咸陽国際空港」が88・89%、第三位は「重慶江北国際空港」の84・42%となり、「上海虹橋国際空港」は77・84%、「上海浦東国際空港」は66・86%という結果が出ておるそう。

同じ上海でも正常に飛び立つパーセンテージが10ポイント以上異なるなら、できる限り「上海虹橋国際空港」を使いたいもんじゃ。

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空上のファッションショー 名立たるデザイナーが設計

キャビンアテンダント(CA)の制服姿が美しいと、つい頬が緩んじゃうのう、フォッフォッフォ。つなママには内緒じゃぞ。

「中国国際航空」の制服は深紅がメインカラーで、耐久性のあるウール地を使用。2002年の中国国際ファッションウィークで、企業の制服としては中国初となる金賞を受賞したそう。「中国東方航空」はフランスのデザイナー、クリスチャン・ラクロワがデザインを手掛け、胸元にある中国結びのバックルやレッドベルトがエレガントじゃな。ブルシャンブルーの制服に赤・白・青のストライプのスカーフがよく映えるのう。CAによって制服の色が異なる「中国南方航空」は、紺碧のブルーがクルーチーフの証。ほかのクルーはハイビスカスレッドを着用するそうな。斜めに入ったスカートのストライプが個性的じゃ。続いて、この制服を着るために就職したいなんて声もある「海南航空」のユニフォームは、中国の伝統文化を取り入れることで知られる気鋭のファッションデザイナー、ローレンス・シュウが手掛けたもの。チャイナドレスに洋風のジャケットが重ねられるようになっており、エプロンはチューリップの形。また上海らしさを追求する「上海航空」は、赤と黒の生地に縦縞が入った制服で、都会の洗練された優雅さを強調する。ハクモクレンの花を模ったシルクスカーフは、上海東華大学服装学院の講師が、バロック模様と中国に伝わる四神を融合させデザインしたんじゃそう。そして、レトロ&モダンをミックスしたデザインで鮮やかなブルーが目立つ「厦門航空」。中国台湾出身のジャメイ・チェン(陳季敏)が担当したそうな。「深圳航空」は、中国の伝統服であるチャイナドレスをモチーフに、青紫色を採用。腰にはゴールドの鳳が描かれアジア女性の気品豊かな様を表現する。白い襟元が、清潔で若々しいのう。

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~上海ジャピオン2017年8月25日発行号

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