2017年ってこんな年! ローカルニュースまとめ読み

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まずは今年、中国各地で話題となったニュースの中から、特に影響が大きかったものをピックアップ。

国産高速鉄道車両お目見え

中国鉄路総公司は9月21日(木)から、上海市―北京市間の計7路線で中国初の国産高速鉄道車両「復興号」を導入。試験走行で最高時速400㌔以上を記録したスーパー車両で、同区間の移動時間を今までより約20分短縮、約4時間半で走行している。同社の紹介によると、同車両に搭載するすべてのソフトウェアと、車体の約84%が国産だと言う。

そのほか、中国初の宇宙貨物船「天舟1号」の打ち上げ、国産ジェット機「C919」の試験飛行がそれぞれ成功するなど、中国の技術革新が話題となった。

中日国交正常化45周年

1972年9月29日、北京市で「中日共同声明」が発表され、中日の国交が結ばれた記念すべき日から、今年で45年が経った。また中日平和友好条約締結からも40年が経過。両国間で大きなセレモニーは開催されなかったものの、中日のメディアが両国の関係について議論を交わすなど、50周年に向け記念の1年を過ごした。

世界自然遺産近くで大地震

エメラルドグリーンの湖水が美しいことで知られる四川省の九寨溝県で8月8日(火)、マグニチュード7・0の地震が発生。山の斜面崩壊や落石、路面の損壊により、死傷者合わせて250人以上を出した。さらに湖水が一部流出し、世界遺産の景観が損なわれしまった。

この地震に伴い、国家旅遊局は旅行の安全に関する最高レベルの警告「一級安全提示」を発令。災害エリアに残る旅行客の避難、九寨溝への立ち入り禁止、旅行会社のツアー中止を指示した。なお今もすべてのエリアへの立ち入りが禁止されている。

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上海市では今年、法律の新施行やシェアサービス・デリバリー関連のニュースが目立った。

市内全域で室内全面禁煙

上海市では3月1日(水)から、屋内施設での喫煙を禁止する「上海市公共場所控制吸煙条例」が施行。屋内の公共スペースやオフィスのほか、小中学校、婦幼保健院などすべての場所が対象となった。

現在、同条例の施行から9カ月以上が経過。バーや娯楽施設などでは喫煙行為が散見されるものの、飲食店での喫煙率は施行前の39%から11%にまで低下したと言う。

〝シェア〟サービス続々

レンタサイクル「摩拝単車(mobike)」や「ofo」などは、昨年から市内で提供されていたサービスだが、今年に入り同業界内のサービス合戦が激化し、自転車の大量投入や利用料無料などが行われた。これを受け市交通委員会は8月に「レンタサイクル新規投入禁止令」を発令し、事業拡大に待ったをかけた。

また自転車のほか、傘やフィットネスジム、休憩所などで〝シェア〟を謳ったものが続々と登場。中国メディアが選ぶ流行語に「共享(シェア)」が選ばれたほどの話題ぶりだった。

デリバリー業界の今、未来

デリバリーの利用頻度が高まるにつれ、配達時に使うビニール袋のゴミ問題が深刻に。全国でサッカーコート168面分相当の量が、毎日廃棄されているとか。

負の一面が報道される一方で、今後大手デリバリーサイト「餓了麼」や「美団」などは、ビニール袋を再利用可能な紙袋に随時変更していく方針だと言う。また「餓了麼」は、小型無人機「ドローン」による配達システムを開発中。来年4月に試験運営を始める予定で、上空にロボットが飛んでいる光景を目にする日は遠くないだろう。

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多くの建物ができては消えていった本年。上海の街並みがどのように変わったのか見ていこう。

上海展望台ついにオープン

世界で2番、中国で1番となる高さ632㍍を誇り、2016年3月に一部営業を開始していた上海市浦東新区にある「上海タワー(上海中心大厦)」。その展望台「上海之巓」が今年4月26日(水)、ついにオープンした。

「上海之巓」は地上546㍍に位置。市内の景色を360度楽しめるほか、床にはめ込まれたガラスパネルから真下を覗ける。一方8月28日(月)にオープンした「巓峰632」は地上約583㍍にあり、強風による揺れを抑える制振ダンパーを備えている。

なお同タワーで使用されているエレベーターは毎分500㍍の速さで上昇するのだが、実は三菱電機が設計したもの。つまり日本の技術が、縁の下の力持ちとなっている。

アンデルセン童話の遊園地

楊浦区に6月、世界初となるアンデルセン童話をテーマにした遊園地「上海アンデルセン童話楽園」が開園。『マッチ売りの少女』や『みにくいアヒルの子』など、童話にちなんだエリアが広がる。

12月に入り、園内はクリスマス仕様に。また31日(日)は、開園時間が2時間半延長の19時半までとなり、年末イベントが実施されると言う。

松江区の路上物件立ち退き

松江区の瀘亭北路上にあった、立ち退きを拒否し続けていた物件の所有者が9月、14年越しに立ち退きに合意。この物件は3階建てで、長年道路の中央に残っていたことから〝最もすごい立ち退き拒否物件〟と呼ばれていた。

居住者の立ち退き後、物件は90分ほどで撤去された。その後、2車線だった道路が4車線になり、渋滞緩和に繋がった。

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最後に、ネットを中心に今年流行した言葉を紹介。知っている人は、かなりの中国通!?

 若手俳優が衝撃の告白

俳優兼歌手、ルハン(鹿晗)が10月8日(日)、女優の関暁彤との交際を「微博」上で発表。同サイトにアクセスが殺到し、同日サーバーがダウンする事態を引き起こした。

この発表時に使われた表現「大家好、給大家介紹一下、這是~(こんにちは、みなさんに紹介しますね、こちらが~です)」という表現が「微信(WeChat)」のモーメンツを中心にアップされた。~部分には、自分の家族や友人、彼氏彼女などが入った。

元は期末テストの嘆き言葉

今年1月、ある学生が期末テストの結果に落ち込み「我可能復習了仮書」とミニブログ「微博」上で嘆いたのが始まり。そのまま訳すと「偽のテキストを復習したのかもしれない」だが、「テストの結果がよくなかったのはテキストが間違っていたんだ」と責任転嫁しているのだ。

その後「可能~仮…(偽の…を~したのかもしれない)」の別バージョンが次々登場。「我可能収了仮紅包(間違った紅包を受け取ったのかもしれない≒紅包の中身が思ったより少ない)」、「我可能収了仮工資(給与が思ったより少ない)」など、哀愁漂う画像とともに様々な嘆きがネット上で広まった。

意味なきネット用語が拡散

最後に「皮皮蝦、我們走」をご紹介。ネットゲームで龍のようなモンスター・源龍星に主人公が乗った時に吐くセリフ「源龍星、我們走」。この源龍星がいつしかネット上で「皮皮蝦(シャコ、正式には蝦蛄と書く)」に変わり、シャコに乗った女の子の画像が拡散された。この言葉自体に意味はない。

 

~上海ジャピオン2017年12月29日発行号

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