上海ジャピオンの特集 記事

日本人でもできる! 初めての理財

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スマートフォンで少額投資 先駆けはアリババの「余額宝」

ブタの貯金箱から金貨がわんさか出てきたり、財布を振るとコインがどんどん増えていったり…。そんなテレビCMを見たことはないだろうか? これらは「理財(資産運用)」アプリや会社の広告で、投資商品の安さや手軽さ、利回りの高さを謳っているのが特徴だ。

今やすっかりスマートフォンやネットで気軽にできるイメージが定着した理財だが、その先駆けとなったのは「阿里巴巴集団(アリババ・グループ)」傘下のオンライン決済システム「支付宝(アリペイ)」が展開する金融商品「余額宝」である。2013年にサービスを開始した同商品は〝1元から投資OK〟〝いつでも払い戻し可能〟といった手軽さがヒットし、瞬く間にユーザーを増やした。17年10月時点の統計によると、同商品のユーザーは3億6800万人、ファンド規模は1兆5595億9500万元と、世界でも有数の大きさにまで成長。これに続けと、オンライン決済システム「微信支付」が「理財通」を、大手検索サービス「百度」が「百賺」を開始し、小口の投資商品が次々と生まれた。

しかし一方で頻繁なルールの変更やリスクの高さなど、問題も指摘されている。「余額宝」に関する制度については、昨年8月にユーザーの購入額を、100万元から最大10万元までに縮小したほか、12月には1日当たりの購入金額を最大2万元と規制。そのほか、月30%以上の高すぎる利回りを提示して資金を集める詐欺行為などが横行し、政府機関が対応に追われている。

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金、外貨、株…様々な投資商品 日本人が買いやすいのは?

ところで資産運用の手段は金融商品を買うだけではない。株や貴金属、外貨への投資をはじめ、定期貯金も理財活動の一つに含まれる。金融サービスサイト「融360」の調査によると、2017年度の黄金投資による平均利回りは13・11%、株投資は11・91%、銀行が展開する理財商品は4・47%であったと言う。ほぼすべての資産運用商品が穏やかな成長を見せているが、一方でドル建て投資はマイナス5・81%と不調だったようだ。

このように色々な理財に関する商品がある中で、日本人が参加しやすいのはどれだろうか? 先の「余額宝」や「理財通」が元手いらずで魅力的だが、残念ながら現時点で外国籍の人は購入NG。株購入も外国人へ公開されている銘柄は非常に限られているので、なかなかハードルが高そうだ。

そこで今回は、銀行が展開する金融商品に注目。定期預金は日本より金利が高く、銀行が提供する投資商品も、一定の条件をクリアすれば日本人でも購入できる。次のページから、ネット銀行を使って購入する方法を紹介しよう。

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侮れない定期預金の金利

「定期預金の金利ってたかが知れているのでは?」と思う人が多いかもしれないが、見くびってはいけない。普通預金に比べ、金利が最大約9倍となるうえ、預入れ金額は50元~と安価。定期預金は気軽に始めることができる、資産運用の初めの一歩なのだ。

では早速申し込み方法を紹介しよう。今回は「中国建設銀行」のネット銀行から手続きをする。ネット銀行開設については各銀行窓口で申し込みをするか、中国建設銀行ホームページから申請できるので事前に開設しておこう。

まずトップページ上の「投資理財」右側、「活期転定期(普通預金から定期預金へ預入れ)」をクリック。すると定期預金のプラン一覧が現れる。2018年1月時点での金利は、3カ月で年利1・35%、6カ月で1・55%、1年で1・75%、2年以上で2・75%。普通預金の年利が0・3%だから、小額でも定期預金を利用した方が得なことがわかる。

事前に試算し期間を決定

預金の期間を決める際に便利なのが、それぞれの期間の右側に付いている「試算」ボタン。預けたい金額を記入すれば、期間中に得られる利息を試算できる。期間が決まれば「存入」ボタンをクリックし、希望金額を記入しよう。今回は預金期間6カ月、預入れ金額を5000元に設定。利息は38・75元なので、半年後には5038・75元に増える見込みだ。定期預金を解約したい場合は、ページ上の「投資理財」から今度は「定期転活期(定期預金を普通預金へ切り替え)」を選択。いつでも普通預金に切り替えられるのだが、指定した期間に満たない場合はもちろん、普通預金の金利で換算されるので、安易に操作しないよう気を付けよう。なお各銀行窓口でも定期預金の申し込みを受け付けている。

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銀行理財商品にチャレンジ

中国人の「理財(資産運用)」において、最もメジャーなのが「理財商品」の購入だろう。中国の各銀行が販売する理財商品は「銀行理財商品」と呼ばれ、利回りはそれほど高くないものの、手堅い運用でリスクを抑えられることで知られる。

中国建設銀行の場合、外国籍の人が理財商品を買うためには、中国に1年以上住んでいることと、資産運用に充てる資金が、国内で合法に得た収入であるという条件を満たさなければならず、商品購入前に必ずこの2項目の確認が表示される。それでは商品購入に進もう。

自分の投資タイプを見極める

まず理財商品を選ぶ前に「リスク許容調査表」を記入し、自分の投資タイプを決める必要がある。ネットバンクトップページにある「理財産品」アイコンをクリックし、「風険評估」からアンケートに回答しよう。主に年齢や世帯年収、希望する投資タイプなどを問われ、回答結果によって購入できる商品が分類される。タイプは「保守型」、「収益型」、「穏健型」、「進取型」、「積極進取型」の5種類で、後者になるほどハイリスク、ハイリターンの商品の購入ができる。なおアンケートはやり直しが利くので、気軽に答えてOK。

タイプが決まったら「理財産品超市(理財商品スーパー)」に進み、商品をじっくり見極めよう。ここで必ず確認しておきたいのが「贖回(払い戻し)」の可否と「風険等級(リスクレベル)」。リスクレベルは5段階あり、商品として一番多い中等レベルは「元本保証はないが、元本が減る危険度は高くなく、予想収益に到達しない可能性は低い」という等級になる。利回りが4・5~5%と魅力的な商品が並ぶが、ほとんどが期間中の払い戻し不可で、もちろん元本保証はなし。買ってから「しまった!」とならないよう、慎重に選んで。

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~上海ジャピオン2018年1月12日発行号

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