中国聯通（チャイナユニコム）

長期利用でポイント増

生活必需品の携帯電話。中国では「中国聯通（チャイナユニコム）」と「中国移動（チャイナモバイル）」が二大携帯キャリアだ。

「中国聯通」では、利用料金１元につき１ポイントが貯まる仕組み。ポイント数は、同ウェブサイトorアプリ「中国聯通網上（手機）営業庁」でマイページにログインすると確認できる。ポイント還元率は、契約年数が２年目は１元当たり１・０５倍、３年目１・１倍…となる。このポイントは日用品や電化製品のほか、動画サイト「優酷」及び「土豆」の「年間ゴールド会員カード」（４２８０ポイント）に交換可。ゴールド会員になると有料動画観賞やＣＭのスキップが可能になる。

ほか、マイページへのログインやアプリ内のゲームによって獲得するポイント「金幣」も用意し、通話料の割引券などが手に入る。

 

中国移動（チャイナモバイル）

景品を種類豊富に揃える

「中国移動（チャイナモバイル）」も、１元＝１ポイントのルールは「中国聯通」と同じだが、利用料金の小数点以下は切り上げ。例えば８月の利用料金が１００・３元だった場合、１０１ポイントが貯まる。また、平均利用額や通話料の支払い状況などを総合的に判断し、星の等級を各ユーザーに付与。１ツ星でポイント還元率が１倍、２ツ星で１・５倍、５ツ星で３倍、５ツ星クリスタルで５倍になるため、月々の利用料金を高く設定し、その分優良ユーザーとしてポイントを多くもらうのも１つの手だ。

気になる景品は「愛奇芸ＶＩＰゴールド会員カード７日間」（７１０ポイント）や「阿奇猫ワイヤレスイヤホン」（６５００ポイント）、「太平洋珈琲30元券商品券」（２４００ポイント）など。様々なポイント数に応じた豊富なラインナップがうれしい。

 

淘宝（タオバオ）

指定商品購入でポイント獲得

ショッピングサイト「淘宝（タオバオ）」では、サイト内の指定商品の割引に使える「淘金幣」を用意。ポイントは、毎日マイページにログインすることで獲得でき、トップ画面上にある「領金幣」に入り、宝箱のデザインをタップすればＯＫだ。ポイント還元率は、ユーザーの信用度「淘気値」によって異なり、総購入額や商品へのコメント数が増えるほどアップする。信用度６００点以上なら、初日ログインで５ポイント、２日目10ポイント…と加算。またアプリ内のゲームでもポイント獲得が可能だ。

１００ポイント＝１元で計算し、仮に「小米５Ｓ」（通常１３９９元）を注文した場合、料金の最大２％、つまり27・９８元が割引され、２７９８ポイントを消費することになる。なお割引率や値引き額は、各商品によって異なる。

 

百度地図（バイドゥディトゥ）

アプリを使うとグッズ贈呈

地図アプリ「百度地図」には地図検索機能が備わっているだけでなく、ログインしたりナビを使ったりすることでポイントも貯められ、それを景品と交換できるのだ。

ポイントは、ナビゲーション機能を１㌔利用するごとに１ポイント、特定スポットの写真をアップロードすると２ポイント、地図情報の誤りを指摘すると10ポイント、同アプリを通じてホテルや航空チケットを購入すると10元につき１ポイントが与えられる。なお累計ポイントや景品は、アプリでマイページにログインし、「我的交易」内の「積分」で確かめることができる。

お楽しみの景品だが、10ポイントで保温ボトルと交換できるほか、２万１５００ポイントまで粘り強く貯めていくと、百度のロゴ入りの特製ショルダーバッグというレアグッズが手に入る。

 

花生ＷｉＦｉ（ファーシェン）

Ｗｉ―Ｆｉ＋景品サービス

上海市内を走る軌道交通の車両内や駅構内で使える、無料Ｗｉ―Ｆｉアプリ「花生ＷｉＦｉ」。このアプリ、タダでネットに接続できるだけでなく、色んな景品と交換できるポイント制度も備わっているのだ。

アプリは携帯番号があれば誰でも登録可能。ポイント制度「金幣」では、先のＷｉ―Ｆｉに接続しなくても、毎日１回アプリを開きマイページで「簽到」をタップすると５ポイントが貯まる。10ポイントから各種景品と交換でき、デリバリーサイト「餓了幺」・「百度外売」などの専用割引券や電化製品などがタダ同然で手に入ってしまうからうれしい限り。そのほか「皮製バッグ」（通常１８９元）が、20ポイントを消費することで39元の特別価格に割引されるなど、ポイントと一部料金の支払いで豪華景品をゲットできるチャンスもある。

 

芝麻信用（ジィマァシンヨン）

芝麻信用でビザ申請簡略化

オンライン決済サービス「支付宝（アリペイ）」内には、信用調査機構「芝麻信用」というポイント制度が設置されている。このポイントは割引や景品交換用ではなく、各ユーザーの〝信用度〟を示す指標。ポイントが高いほど信用度が高まるのだが、同システムを採用している「支付宝」やネットショップ「天猫」・「淘宝（タオバオ）」などでユーザーの料金消費・決済状況を総合的に判断し、格付けされる。

このポイントが増えれば、サービスのデポジットが無料に‘なるなどの特典を受けられるのだ。例えば、レンタサイクル「ｏｆｏ」の場合、６５０ポイントを上回ると「デポジット」（通常99元）の支払いが免除に。また７５０ポイント以上で、中国人がルクセンブルクのビザを申請する際に銀行口座情報の提出が不要となり、簡単に同ビザが発行できる。

 

全家（ファミリーマート）

よく通う場所を賢く利用

日本はもちろん、上海でもお馴染みのコンビニエンスストア「ファミリーマート」。同店には会員カード「集享卡」がある。カードは発行が面倒…と作らないのはもったいない。一度作成してしまえば、お得な特典がたくさん受けられるのだ。カードは店頭のほか、同店サイトでも申し込み可能。

１元の消費につき１ポイントを貯められる。１００ポイント＝１元分として、次回以降の会計を割り引くことができる。さらに、会員限定で指定商品が特別価格で買えたり、不定期で行われる各種キャンペーンに参加できたりと、いいこと尽くめ。例えば、11月30日（木）まで実施されているコーヒーキャンペーンだと、同店の淹れたてコーヒー「湃客珈琲」（６元～／杯）を期間中に計３杯購入すると指定のコーヒー１杯をサービスしている。

 

Ｃｔｒｉｐ（シートリップ）

ポイントを貯めて各地へ旅行

間近に迫った国慶節休暇に、国内外へ旅行する人も多いはず。そんな時に、旅行予約サイト「Ｃｔｒｉｐ（携程）」のポイントカードを上手に利用してみてはいかがだろうか。

ポイントカードの登録方法は、同サイト上にある「注冊」をクリックし、必要事項を入力すればＯＫで、中国語サイトだけでなく日本語版も充実。アカウント登録時に１０００ポイントが付くほか、ホテル宿泊予約をすると、宿泊代がそのままポイントに。航空券予約の場合は、料金の10％がポイントとして加算されていく。

１ポイントにつき１元として、同サイト内で利用できる「Ｃ―Ｍｏｎｅｙ＋」に換金することができ、旅行の各種支払い時に使える。

 

～上海ジャピオン2017年9月29日発行号