上海市の水産市場で3月6日(月)、長江で獲れる天然の「刀魚(チョウセンエツ)」の取引が開始され、価格が昨年比10~20%増、ここ5年で最高価格を記録したことがわかった。
刀魚は回遊魚で、毎年3~4月頃産卵のため、上海市北部の長江を逆上。今年は1匹2000~4000元前後で取引されている。専門家によると、長江の刀魚は「国家重点保護野生動物リスト」入りが検討されており、長江の支流で雲南省、貴州省、四川省を流れる赤水河では漁が禁止されて10年が経つ。もしリスト入りすれば長江全域で漁が禁止され、今年が最後の取引になる恐れがあると話す。また4~5年前から刀魚の人工養殖を試みているものの、エサやりに問題があり、成功には至っていない。
そのほか、黄浦区に構える老舗中華料理店「老半斎」では、名物である刀魚を使った麺料理「刀魚汁面」を昨年より2元高い32元ほどで販売。1日1000杯を売り上げると言う。
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2017年3月17日発行号