旬の素材をふんだんに使用した3月会席コース。若竹でんがく焼の下には筍の皮を敷いたりと、季節を感じる

ベテラン寿司職人

　洛城広場の３階に店を構える寿司割烹「吉晴」。
店に入ると広々とした木造りの寿司カウンターで、職人たちが寿司を握っている。
　板場を取り仕切るのは、職人歴39年のベテラン料理長・佐々木さん。
化学調味料などは一切使用せず、素材の風味と色合いをそのまま活かすのがモットーだ。
　また、食材や訪れる人の好みに応じて、臨機応変な一品料理のアレンジなどもしてくれる。

春盛りだくさん

　同店では毎月、月替わりの会席コースを用意している。
　３月の会席コースでは、筍や桜鯛、鰆など、春の食材が目白押し。
桜鯛と本マグロの造りは、表面をさっと炙り、脂の乗りを崩さず風味を高める。
さらに細く切った野菜と合わせてサクっと繊細に揚げた海老のかき揚げや、
レモン風味のタレに漬け込んで焼いた鰆など、細部まで工夫の施された料理８品が並ぶ。
また、のりの佃煮や酢味噌なども全て自家製というこだわりようだ。
　奇をてらわず、関西風のやさしい味わいに仕上げた料理を味わえば、ほっと一息つくことができるだろう。

よしはる
吉晴
―寿司割烹―
TEL: 6219-8093
住所:虹橋路1665号洛城広場3階
営業時間:11時半～14時、17時半～23時
座席数:42席、個室7
予算: 昼60元～、夜300元～

～上海ジャピオン３月１２日号より