懐かし思い出味(前編)
姉から、甥っ子の入学式写真が届きました。口をぽかんと開け、間抜け面の彼。なんだか自分の子どもの頃に重なります。
自分の子どもの頃…やっぱりよく駄菓子を買っていたなぁ。懐かしくなってスーパーに走り、昔の駄菓子「甘イカ太郎」によく似た「海派」を購入。辛い「海派」を手でちぎりちぎり食べているうち、初めて駄菓子を買った時のことを思い出してきました。
その駄菓子屋は、通学路上に「たばこ」と書かれた赤い看板がかかった、古ぼけた店。立て付けの悪い木の引き戸をやっと開けて入ると、中には不思議なおやつがびっしり。財宝の山を見つけた気分でした。5円玉1枚をぎゅっと握り締めて、どきどきしながら選び、それを店のお婆ちゃんに渡します。
「はい、10円ね」。え、僕の手には、どう見ても5円玉が1枚あるだけ。足りない…。(続く)
【星評価】
辛さ★★★★
手でちぎれる感★★★
懐かし度★★★★★
【商品名】海派 香辣魚片
【価格】3.2元
【製造元】泰国泰万盛冷凍食品(大衆)有限公司
~上海ジャピオン4月25日発行号より